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映画「精神」 想田和弘監督×山本昌知医師 ロングインタビュー
2009/06/20 18:00映画「精神」 想田和弘監督×山本昌知医師 ロングインタビュー6月13日、シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)を皮切りに、話題のドキュメンタリー映画「精神」の公開が始まった。映画「精神」公式サイトhttp://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.phpその公開初日、想田和弘監督とその撮影の舞台となった「こらーる岡山診療所」(岡山県)の代表、山本昌知医師の話をうか -
和歌山カレー事件 眞須美が語った『わが子への思い』続
2009/05/22 00:00事前に子供たちのことを話してほしいと書いた手紙を出していたので、彼女はあらかじめ、話したいことをメモに書いてなぞるように話すのだった。そのメモの横には子供たちの写真も持参。時よりチラチラ眺めながら話すのがとても印象的であった。「この10年間、子供たちには申し訳ない気持ちで一杯です。逮捕当時、中学3年生だった長女の高校受験を親としてサポートしてあげられなかったこと。長男が“死刑囚の子供”と言われたり -
和歌山カレー事件 林眞須美が語った『わが子への思い』
2009/05/21 00:00● 独占激白!林眞須美被告が涙で語った母から我が子へのラブレター大阪拘置所11番面会室。ここは眞須美被告が外部の人間と接見するときに使われる特別な部屋だという。約3畳ほどの狭いスペースの中央部には、大きな透明のアクリル板が我々と被告を仕切るように置かれている。まるで境界線のように…本誌記者が対面したのは3月の終わりだった。部屋に入って10数秒後、刑務官に伴われた眞須美被告が「今日はありがとうござい -
和歌山カレー事件 林家にとってカレー事件は?
2009/05/14 00:00「このカレー事件とは何だったかといえば、保険金詐欺みたいな悪さをいつまでもしないで、目を覚ませと言われたような…そんな悪さをやっているからこんな目に遭うんやと、天罰が下された出来事だったのかもしれません。そういう意味では、目からウロコが落ちたような事件ですね。これによって、お金がある、なし関係なく、人間らしい暮らしができるようになりましたから」両親の逮捕で、家族は一瞬にしてバラバラになったが、10 -
和歌山カレー事件 『死刑が確定したら……』
2009/05/12 00:00● もし死刑が確定したら、そこから本当の戦いが始まる!「いまは上告審がどっちに傾くかわからないから自粛して、弁護団の言うとおりにやってます。だけど、もし死刑が確定したら、私もバンバン出て行きますよ。また逮捕されるかもしれませんが、嘘をでっち上げて一人の人間を死に追い込むというやつは、わしの場合は許せんからね。そういう意味で、これからが本当の戦いが始まるんやな、と思ってます」4月21日、最高裁で判決 -
和歌山カレー事件 『8億円から月12万円の生活に転落……』
2009/05/11 00:00●8億円から月12万円の生活に転落…天国と地獄とは、まさにこの事!「天国から地獄に突き落とされましたけど、いま自転車でトマト買いに行っている生活のほうが世の中幅広く見えますよ。それに子供らと仲良く晩飯を食べることもできるしね。あの当時では考えられないですから」だが、例え地獄に落ちても、昔の面影はある程度維持していかなければいけないという思いは強い。それで精一杯突っ張ってみるそうだが、どうしても経済 -
和歌山カレー事件 親の責任
2009/05/08 00:00とはいえ、罪もない子供たちに10年以上も辛い思いをさせている親の責任について「出所してから、子供にあんまりしんみりしたことを言うのは避けようと思ったんです。やっぱり暗くなりますからね。むしろ犯罪者の子供であっても胸を張って歩けと言っています。理解できないかもしれませんが、しんみりして、とにかく許してくれと泣き事を言うよりも、ちょっとでも眞須美を助ける支援の力を増やしていかないといけないと思っている -
和歌山カレー事件 『獄中で書いた、子供たちへのメッセージ』
2009/05/06 00:00'00年10月20日に懲役6年の刑が下り、滋賀刑務所に収監された健治さん。子供から来る手紙の中の文面は、いつも親に心配をかけてはいけないという雰囲気がありありと出ていたという。決して自分たちの辛いことは一切書かれていなかった。「4人で仲良く元気にやっているから安心してくれと。その半面、辛かっただろうと思ってます。いつも手紙が来るたびに、我が子ながら、さすがだと思ったねえ。僕は、4人が結託して頑張れ -
和歌山カレー事件 『保険金詐欺で8億円金が入った』
2009/05/02 00:00これでは誰だって金の感覚が麻痺するに違いない。そしてその後、この夫婦は問題の保険金詐欺へと突っ走るのである。健治さんによると、やっているときは、まさか逮捕されるとは思いもしなかったそうだ。「保険金詐欺で僕が立件されたのが1億5千万円ですが、トータルで8億円ぐらいの金が入りました」なぜそんなに儲かっていたのに、保険金詐欺を続けたのか。「こんな言い方は悪いけど、1つのゲーム感覚になるんですよ。やってい -
和歌山カレー事件 『毎日麻雀大会、競輪では最高3千700円勝ったことも』
2009/05/01 00:00≪ギャンブル三昧、保険金詐欺で荒稼ぎ…金にまみれた滅茶苦茶な生活から、逮捕、収監、死刑判決まで“林家の大人たち”の 波乱万丈10年史―――≫● 毎日麻雀大会、競輪では最高3千700万円勝ったことも「麻雀を始めたのが35歳ぐらいからです。寝なくても全然平気で、そのまま仕事に行ってましたよ。メンバーはざっと40人ぐらいいた。最初の頃は白蟻駆除の仕事で、月に300~400万円の収入があって、麻雀で月10 -
和歌山カレー事件 『母のために志望校に見事合格!!』
2009/04/30 00:00眞須美被告は、逮捕以前まで子供たちには複数の習い事に通わせるなど、教育に力を注いでいたという。幸子さんの高校受験では、当初受験する予定だった学校名を伝えたところ、難色を示したそうだ。「最初に行こうとした学校を伝えたら嫌がりました。お母さんはもっとレベルが上の高校に行ってほしいようでした。それでおもいきって志望校を○○高校にすると言ったら、すごく喜んでくれたので、なんとか合格しようと心に決めました。 -
「いつもビリだった翔子がトップになっちゃったね」 障害を持つ教え子の新たな夢
2009/04/30 00:00具体的な目標としては、翔子さんと、障害を持つ教え子たちの作品展を2010年に開催したい。「十数年、ずっと頑張っていてなかなかよい字を書ける生徒たちが何人もいるので、ぜひ立派な作品を作ってお披露目してあげたいのです」障害者の地道な努力にも花を咲かせてあげたい。また翔子さんのことを知って、遠くから通って来る生徒も増えたので、展覧会が励みになり、もっと力が発揮できたらという狙いもある。「障害があっても諦 -
「願いごとは、お母様の笑顔」 精一杯希望を持って進むこと、誰かの希望に…
2009/04/29 00:00「お母様にいつも笑っていて欲しいんです」 翔子さんに「願いごとは?」と尋ねたとき、すかさずそう答えてくれた。翔子さんは、珍しいくらい母思いなのだ。「私はお母様の係なの」といって、よく世話を焼いている。泰子さんは朝、翔子さんの「お母様起きて」の声で起床。すでに翔子さんが朝食の支度を整えているという。泰子さんのベッドメーキングも翔子さんの係だ。掃除も洗濯も、手なれたもの。夜、9時に書道教室を終えて、ダ -
和歌山カレー事件 『一審で死刑判決……7年ぶりの母との再会で全身が震えた』
2009/04/29 00:00'98年10月に逮捕されてから、接見解除になるまで約7年。利勝さんは高校3年生、幸子さんは小学校5年生になっていた。「7年ぶりだったので、他人と会うような感覚でしたね。だからお母さんという感じがしなかった。再会したときは敬語でしたから(笑)、お母さんは僕らの顔を見た瞬間に泣いてましたね。僕は涙を堪えました。ただ、震えが止まりませんでしたね。待合室の時点から、ずっと震えてました。そのときは、お母さん -
和歌山カレー事件 事件の概要
2009/04/28 00:00'98年7月25日 和歌山市園部の夏祭り会場でカレーライスを食べた人々が激しい吐き気と腹痛に襲われ、自治会長の谷中孝寿さんら4人が死亡、63人が急性ヒ素中毒となる大惨事が起きた。当初は集団食中毒とされたが、次に青酸化合物の混入、最後にヒ素中毒と断定された。捜査段階で、元生命保険会社営業職員・林眞須美(現被告、当時・37歳)を巡る、多額の保険金詐欺疑惑が浮上。その後連日マスコミが自宅を取り囲み、彼女 -
「心の中で謝り続ける母の思い」翔子がこの世に生まれてすぐに見た世界は私の泣き顔
2009/04/28 00:00翔子さんの才能は、この母親泰子さんなくして花開くことはなかっただろう。思い立ったら、夜中まで書に没頭することができる環境にあり、師にも恵まれた。「環境は大切だと思いますが、書は別格として翔子はいろいろなりたいものがコロコロ変わるのですよ」と泰子さん。「お料理が好きで、本当はコックさんにもなりたかったけれど、いまはお医者さんになりたい」という翔子さん。その真意を正すと、「お母様の耳(泰子さんは突発性 -
和歌山カレー事件 『恋愛はしたくない。結婚なんて今はまったく考えていない』
2009/04/27 00:00「高校時代に何回かデートはしましたが、恋愛まではいかなかった。今も彼女はいません。どうしても自分からちょっと引いちゃう部分があるんです。結婚?まったく考えたこともないですね。将来はどうなるかわかりませんが、施設に入っていた子で、両親がいない人となら結婚できるかなと思っています」利勝さんはあの逮捕劇以来、男女を問わずどこかで壁を作ってしまうという。もしバレたらこの子はどう変わってしまうのかを考えてし -
「ちゃんと座ってね。こう書くの!いい?」書を指導する翔子、先生としての横顔
2009/04/27 00:00これだけ忙しくしていては、書道の練習はほんのわずか?と思われるがそうでもない。 個展や、頼まれた作品があれば、朝から黙々と書く。「いまでも『まだそんな線を書いて!』なんていって気合いが入っていないと、私が怒って、手が出ることさえあるんですよ。自分の子供だからここまで厳しくなってしまうのです」 と泰子さん。傍らの翔子さんはもう慣れているといった風で、動じることはない。叱られるばかりではない。翔子さん -
「お母様、愛してる、お仕事がんばってね」翔子さんの頭の中には愛情がいっぱい
2009/04/26 00:00「子供を確実にダメにしたいなら構いすぎればいい」 何かの本で読んだこの言葉を戒めとし、できるだけ翔子さんを自立させたいと考えている泰子さん。幼いころから、「ダウン症だからできない」という枠にはめず、いろんなことに挑戦させたので、翔子さんは実に好奇心旺盛で、趣味や特技は多彩。そしてとっても神出鬼没な女性なのだ。ある週のスケジュールは、●月曜、太極拳、バレエ●火曜、書道の本部 泰書會●水曜、パソコン教 -
和歌山カレー事件 『死刑囚の子供! とヤジが飛んだ屈辱のバスケ試合』
2009/04/25 00:00利勝さんは高校時代、バスケットボール部に所属。2年生のときにはキャプテンを務めた。バスケ部に入った理由は「施設に帰る時間をちょっとでも遅らせたかったから」。後に報道されたが、当時施設で働く女性職員からセクハラを受けていたことが大きな理由だったという。「高校に入ってからは友達ができました。カレー事件のことは隠していましたので、一般の子供と同じように普通にしゃべってきてくれました。ただ、施設に入ってい -
「アキラ君とは結婚する。同じ髪型にするの」自分の心が好きであれば相手も同じよう
2009/04/25 00:00そんな翔子さんの恋心に接して、泰子さんが思い当たったことが華厳経の『唯心経』。百字心経の中に“心が全てを決める”という教えが凝縮されている、世界一美しいといわれる経典である。この数年、楷書で写経に精を出している泰子さんは、翔子さんの恋をこう解釈する。「恋なんて実態がなくて、いつも不安で脆くて危ういものです。けれど翔子の恋心は自分の心が好きであれば相手も同じように好きでいてくれる、という、心が全てを -
和歌山カレー事件 『まるで犯罪者のように扱われた施設での日々』
2009/04/24 00:00施設に入る前までは、外で自由に遊ぶことが大好きだった利勝さん。とくに釣りが好きで、友達としょっちゅう海釣りに行っていたそうだ。しかし、施設で生活するようになってからは、一切外に出れない生活となった。「日も浴びないという生活が2カ月続き、ちょっと性格的に暗くなりましたね。園部にいたころはけっこう太っていたんですけど、精神的なストレスで10㌔以上激ヤセしました。2つ目の施設に移ってからは、さらに暗くな -
「翔子さんの恋心」 駅まで一緒に行ったよね。2人で雨に濡れちゃったでしょう…
2009/04/24 00:00学歴社会の中、試験を受けたこともなく、試されることもなければ、人を試すこともない。競争社会の中、偉い人におもねることも、卑下することも、見下すこともない。憎むことも妬むこともない。この社会環境の中にあって、それは奇跡的なことでもある、泰子さんは「翔子が奇跡的な存在なのではなく、障害児ゆえに奇跡的な環境で育った存在」という。泰子さんは多くのことを翔子さんの心のありようから学んだともいう。たとえば翔子 -
和歌山カレー事件 『施設に入った子どもたち…いじめは毎日にように続いた』
2009/04/23 00:00利勝さんによれば、施設に入った当初は、いつ家に帰れるのかと、施設の職員に対して、来る日も来る日も責めるように質問を続けたそうだ。「食事がカレーの日があるんです。そしたら、『林君、いただきますの挨拶をしてくれるかなあ』みたいな、わざとらしいこともさせられましたね。それで僕が言った途端にみんなが拍手する。年上の子供たちからの暴力的ないじめは毎日のように続きました。2人のお姉ちゃんもずいぶんいじめられた -
「いまどこ?パチンコ?」 厳しくもユーモアあふれる名門柳田流にて修行中
2009/04/23 00:00200年続いた名門柳田流は、楷書を極め、その頂点に達した流派であるといわれる。 柳田流の楷書の世界は、千300年以上昔の中国、唐の時代に書かれた古典中の古典である欧陽詢(557-841)の名筆を手本に、ひたすら本物の書に近づけ、その真髄を伝承する書法であるだけに、教室でのやりとりは厳しい。『三星在天』この日の題目について柳田氏が問う。「天はなに? 天ぷらの天ですか?」「天使の天です」すかさず、翔子