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「これまで僕がコンサートをしてきた中で、今日はいちばん、小さいホールかな。以前、ToshIの(ディナーショー)に参加して、僕も、みんなに日頃の感謝の気持ちを込めて、やってみようと思った」

X JAPANのリーダーYOSHIKI815日(金)・16日(土)、都内にあるグランドハイアット東京で、自身初となる「プレミアムディナーショー」をおこない、「Golden Globe Theme」、映画『聖闘士星矢』の主題歌「HERO」、天皇陛下御即位十年奉祝曲「Anniversary」をはじめ10曲を披露し、ファンを魅了した。

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「この『The Last Song』は97年の解散コンサートの最後の曲で、復活コンサートのときには、最初に演奏をした曲です。解散の時から復活の時まで、物語をつなげたかったんです」と、ディナーショーがスタート。

ショーの中盤には、「僕も子ども時代に父を亡くしているので、遺児の子どもたちに寄付を」と、オークションをおこない、YOSHIKIが身につけているシャツやサングラスなど5品を出品。最高額は、テレビ『ミュージックステーション』でYOSHIKIが来た白いシャツが、100万円で落札された。

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今年、「YOSHIKICLASSICAL」を携えて世界10ヶ国13都市を巡ったYOSHIKI

「いろいろな国に行かせていただき、さまざまな経験をしました。世界情勢も今、いろいろ事件があり心をいためています。モスクワ、中国にも行きました。僕が感じた中国は、とてもファンの人が温かく迎えてくれた。音楽で国境の壁を崩せるんじゃないかという想いを抱きました。音楽家として、残された人生を頑張っていきたいと思います」

また自らをブレーキの壊れたフェラーリに例えて、「止まることを忘れたみたい(笑)。壁に激突するまで突っ走り、また治して、そして再び走りだします!」

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ToshIが洗脳されてHIDEと別れて、あの10年は暗闇にいるようでした。でも今、体力は大変だけど、デビューの頃のように、みんなで前を向けて、幸せ」

辛いときもあったが、「人は前に進まなきゃいけない生き物だ」と感じたと吐露する場面もあった。

この日、YOSHIKIはトークの中で「残された人生」という言葉を3度繰り返した。

X JAPANのリーダーとして、メンバーの人生と、HIDE TAIJIの夢を背負い、残された人生、“命がけで世界を獲る”」と、ファンに宣言。

デビュー25周年を迎えるX JAPAN。当時は、北海道から九州まで、エンジンのすぐに止まってしまうバンで、自分たちで運転し全国をライブで回ったことを振り返りながら、

「北海道がヨーロッパになり、九州が南米になって、世界中を飛び回ってプロモーションをさせてもらっています。距離的には違うけれど、デビュー時代の気持ちを忘れずに、今、世界にトライできていること。それは皆さんのおかげです」と、ファンへ謝意を伝えた。

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そして、自分のルーツを振り返る意味でと、「With out you」「KURENAI」を演奏。

ラスト曲の「Endless Rain」では、YOSHIKIのピアノの音色に、会場中から歌声が広がっていった。

1011日には、待望となるX JAPAN「ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン」公演が決定している。先日、NYで海外メディア20社の取材もこなしてきたYOSHIKI

アメリカの記者から「マディソン・スクエア・ガーデンでのコンサートをアジアで成功させた人はまだいないのに、よく挑戦しますね」と言われたYOSHIKI

「僕はメンバーやファンの気持ちを背負っている。命がけでやる」と、啖呵を切ったという。

NYの前哨戦となる、23年ぶりの「横浜アリーナ」公演も930日(火)、101日(水)に決定している。

「夢を生きることをさせてもらっているので、全力で頑張ります」

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デビューから25年、艱難辛苦を越えたYOSHIKIは、自らのバンドの歴史を振り返りつつ、その歴史と経験を抱きしめながら、メンバーとともに、今、前を見据え続けている。

そしてYOSHIKIは、最後に、もう一度、こう締めくくった。

 

「残された人生で、7人のX JAPANで、世界をとりにいきます!!」

 

 

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