8日、東京・渋谷のBunkamuraで、舞台『サド侯爵夫人』と『わが友ヒットラー』の制作発表記者会見が行われ、出演者の東山紀之(44)、生田斗真(26)、木場勝己(60)、大石継太(50)、岡田正(53)、平幹二朗(76)と演出家の蜷川幸雄(75)が出席した。『サド侯爵夫人』は18世紀のフランスを舞台に悪徳の限りを尽くすサド侯爵を、6人の女性に語らせ、人間に潜む謎と闇を描いた物語。一方の『わが友ヒットラー』は、ナチス党政権下のドイツ、ヒットラーがかつての同志を粛清したレーム事件を題材に、その前夜を描いた男たち4人の会話劇となっており、すべて男優たちが“女性”と“男性”を演じ分ける作品となっている。サド侯爵夫人とエルンスト・レームを演じる東山は「先輩方たちと斗真という若いエネルギーの中間にいる僕と、蜷川さんの演出のもとで、大変な作品ではありますが、挑戦した後には素晴らしい景色があると思うし、またそれによって人間的な成長ができればなと思うのでたくさんの方に見てもらいたいです」と挨拶した。アンヌとアドルフ・ヒットラーを演じる生田は「この作品に自分も参加できて光栄に思っています。諸先輩の前で非常に大変な思いをすると思いますが、素晴らしい作品にしようと思います」と意気込んだ。(撮影:小山伸正)

関連カテゴリー: