今年の9月11日に脳挫傷のため亡くなった俳優・谷啓（享年78）のお別れ会が11日、都内のザ・プリンスパークタワー東京で行われ、約800人の親交の深かった多くの友人、著名人が参列した。祭壇には、笑顔の谷の遺影と、亡くなるまで愛用していたトロンボーンが飾られ、参列した人たちは祭壇に花を手向けて谷との別れを惜しんでいた。谷啓は、人気コミックバンド『クレージーキャッツ』のトロンボーン奏者として活躍し、テレビのバラエティー番組では、「ガチョーン」などのギャグで一世をふうびするなど、亡くなる直前までテレビや映画の名脇役として人気を集めた。来賓挨拶を行ったクレージーキャッツのメンバーで俳優の犬塚弘（81）は、「みんな！俺と桜井（センリ）さん2人だけになったんだよ。あと2～3年たったらみんなのところに行くから、（その時は）向こうでクレージーキャッツを再開しよう。みんな、待っててくれよ！」と語りかけた。映画『釣りバカ日誌』シリーズで、谷と共演した俳優の西田敏行（63）は「人柄が素晴らしい方で、役の上だけではなく、普段もよく抱きついていました」と思い出を語った。（撮影：小山伸正）
