3月14日、福島県第一原発の3号機が爆発した30分後に、都内の自宅から市川海老蔵(33)と妊娠6カ月の麻央(28)がこっそりと出てきた。書類や衣類が入った紙袋を大量に車の中に詰め込むと、2人はそのまま自宅をあとにした――。
地震発生後、東京は混乱に陥っていた。相次ぐ余震に計画停電、そして原発から漏れ出したと思われる微量の放射能が都内でも検出されるようになると、多くの人が東京から脱出すべく空港や駅に殺到していた。
放射能は妊婦や子どもに特に悪影響を及ぼすと言われている。身重の麻央をおもんぱかってか、単に自分が怖かったのか。だが15日に福島第一原発の2号機が爆発すると、2人はさらに西へ。16日には、車を置いて博多行きの新幹線のぞみ43号に飛び乗っていた。
2人を見た女性は「麻央さんはかなりお腹が大きくなっていました。海老蔵さんはTシャツ姿でスポーツ新聞の地震記事を読んでいました」と語る。東京から博多まで約1千キロの“大脱走”を、本誌で独占追跡!