19日、東京・ららぽーと豊洲で映画『マイ・バック・ページ』のプレミア試写会が行われた。試写会では舞台挨拶が行われ、俳優の妻夫木聡(30)と松山ケンイチ(26)、女優の忽那汐里(18)らが出席した。全共闘運動が衰退し、より直接的な武力行動を求める若者たちが赤軍を結成した1970年前後を題材にした作品。この日は、映画の登場人物と同世代となる、20歳前後の若者300人を公募で招待した。映画に関して妻夫木は「ジャーナリストにも人間にもなれなかった男の話。最後に映った表情でみなさんがどう感じるか」と観客に問いかけていた。松山も「最後の妻夫木さんの顔に全部が集約されています」と語った。役になりきるため、全共闘運動の舞台となった東大などを訪ねて、写真を撮ったという妻夫木は「自分の中に入り込んでいくように、何かを感じることを大事にした」と語った。また、映画にちなんだ質問がされ、「今、夢中になっていることがある?」に、女子大生が「建築関係の勉強に夢中」と答えると、妻夫木は、「『建築』が『ケンイチくん』って聞こえて、そっち?って思っちゃった」と照れながら明かした。(撮影:高田太郎)