昨年12月、あの浅田真央さんの母が48歳の若さにして、肝硬変で急逝。40~50代の子育て真っ最中世代女性たちに衝撃を与えた。肝臓病といえば男性に多く、大酒飲みの病気というイメージがついてまわるものだが、肝臓がん手術の世界的権威で日本大学医学部消化器外科教授の高山忠利先生はこう話す。

「浅田さんの場合は原因が非公表なのでわかりませんが、いま原因不明の肝硬変が中年女性に増えているのは事実です。急激に悪化し治療の手立てがなく、亡くなるケースも少なくはありません」

お酒も飲まずきちんと健康診断も受けているのに、ある日突然肝炎と診断される中年女性のケースがあるというのだ。この”新種”とはいったい何者なのか?

「原発性胆汁肝硬変(PBC)といいます。まだ原因はわかっていません。罹患者数こそ全国で数1000人とまだ多くはないのですが、ほぼ女性が発症するという特徴があります。治療薬もあり進行を抑えられる場合もありますが、効果がなく全身の倦怠感や黄疸、吐血、下血、やがて腹水がたまり急激に悪くなっていくケースも多い。悪化すれば肝移植しか手立てはないのです」(高山教授)

何に気をつけて、どうすればいいのか? 肝炎の9割を占めるウイルスのチェックをしておくことが重要だと高山教授は言う。

「一般的な健診では肝炎ウイルスの有無はチェックされません。検査時に追加して希望することです。B型およびC型のウイルスチェックで陰性ならば、将来も肝臓病に罹患する可能性はきわめて低い。この血液検査にプラスして、30~40代で1度肝臓をエコーで調べて異常がなければ安心していいでしょう」

なにより早期発見、早期治療が大切。まずは油断せずにウイルスチェックを心がけよう。

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