厚生労働省の調査のよれば、65歳以上のお年寄りのなかで単身世帯が占める割合は約24.2%。夫婦のみの世帯を合わせると50%を超える。高齢者にとって、『孤立』はもはや特別なものではない。そこで活用したいのが、ネットを通じた人とのコミュニケーションだ。

四国は徳島県吉野川市。ここにネット上で『さっちゃん』と呼ばれる人気ブロガーが暮らしている。堀江幸子さん90歳。6年前に始めたブログには、趣味の水彩画と、暮らしのなかでの発見や思い出話などがつづられている。アクセス数は1日500〜800件。その反響が、今日もさっちゃんをパソコンに向かわせている。

「見てくださる人が増えて、うれしいなあ。朝起きて(読者の)コメントを読むのが楽しみでねえ。このごろは待ちきれなくて、夜中トイレに起きたときにブログをのぞくようになってるんよ(笑)」

お菓子の缶を積み、高さを調節した台の上にパソコンを置いてブログを執筆するさっちゃん。「今日は寒いなあ。今年の春は、道草しながらくるんかなあ」というと、右手の人さし指と中指だけを使って、感じたことをゆっくりと入力していく。さらにさっちゃんは「春はもうすぐそこに」と続けた。友人の田中福子さん(75)はこう話す。

「カルチャーセンターで私が習ったことを、さっちゃんに教えるというという形で平成13年パソコンを始めました。始めたころは、私が電話で『今メール送ったけど、ちゃんと届いた?』と聞くと、『いや、きてない。どこ押したらわかるん?』という程度でした(笑)。さっちゃんはすごいわ。ブログのアップ率90%以上なんて。ほんまに感心します」

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