逮捕から6日が経った23日、ついに覚せい剤使用を認めたASKA容疑者(56)。逮捕の決め手となったのは、彼と27年連れ添った年上妻・洋子さん(59)の証言だったという。彼女は夫の異常な行動に苦悩した末、警察に逮捕してもらうと決意したのだ。

「彼女はもう限界だったのでしょう。『なんとか彼に戻ってほしかった。もう彼は逮捕でもされない限り元には戻れない』という断腸の思いで踏み切ったようです。また、実の母親にも相談していたのか、たびたび実家にも戻っていたといいます」(前出・音楽関係者)

大阪府枚方市内にある洋子夫人の実家を訪れると、彼女の実母が新聞を取りに玄関へと出てきた。本誌記者が「今回の逮捕の陰には洋子さんの証言があったようですが?」と話しかけると、母は遮るようにしてこう答えた。

「私は娘を信用しています。あの子はものすごくしっかりした子ですから。私も以前は東京に行ったりしていましたが、今は娘から来てくれます」
 
やはり何らかの相談があったのだろう。母は憔悴するどころか、ほっとした様子だった。

 一家を巻き込んだ今回の逮捕劇。都内の豪邸にはマスコミが詰めかけていたが、今は静まり返っている。そんななか、若い男性2人組が自宅に入っていく。ロックバンド『THE N.E.E.T』でボーカルを務める長男のSO(26)だ。出てきたところで直撃した。

――お父さんが逮捕されましたが、今の気持ちをお聞かせください。
 しかし彼は振り返ることなく、速足で歩き去ろうとする。
 ――ひと言だけ聞かせてください。今でもお父さんを愛していますか?
 最後にそう聞くと、彼は立ち止まってこう答えた。
「愛しています!」
 記者の目を見据え、大きな声で言い切ったSO。ニット帽とマスクの間から見えるその瞳は、潤んでいた。

ASKA容疑者がいちばん気づかなければならないこと。それは「支えてくれる家族の大切さ」だ――。

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