「イモ欽の後はずっと音楽をやってなかったんです。でも韓国料理屋でミュージシャンの先輩のライブを観に行った際、『お前も音楽どうや?』と言われて。おもろそうやんとなって、そこからもう10年になります」

そう語るのは、長江健次(53)だ。81年、「欽ドン!」で「イモ欽トリオ」として一躍ブレークした長江。同年リリースした「ハイスクールララバイ」が150万枚の大ヒットを記録するも、82年にグループを脱退した。

「学業に専念したい」と萩本欽一(77)には申し出ていたが、実は大阪でレギュラーが決まっていた。過信から働いた不義理。仕事も徐々になくなり、45歳には収入ゼロ。バイト生活も経験している。

今は萩本とも和解。「腰を低くやっています」という長江は、近年その音楽活動が高く評価されている。“不義理”の過去があるにもかかわらず、ライブには毎回そうそうたるミュージシャンが集結。理由について訊ねると「何でやろなぁ」と苦笑し、こう明かす。

「集まってくれたミュージシャンの方々には無理難題を言うんです。本来の仕事場なら『何やってるの』と思われることをあえて。ジャズのプロに、ロックの演奏をお願いしたりね。本当はしたいけどキャラが違うとか、 勇気ないとかみんなあるんです。でも僕のステージやったら、何してもいい。それに若い子には“長江健次に言われたから”を理由に何でもしてと言う。すると『こんなドキドキしたの、久しぶりです!』って喜んでくれるんです」

豪快な振る舞いのいっぽう、「自分には何もない」と話す長江。「役者もトークも音楽も。デビューも“ポッと出”の何でも屋」と自身を分析し「だからスペシャリストに頼るんです」と謙虚に明かす。

「認めてもらえるよう音楽に打ち込むんです。すると『お?意外と、きちんとするやん』って。そうしたら次の機会も生まれますよね。お客さんもきちんと呼びますよ。最大限宣伝しますし。それこそが、スペシャリストへの責任の取り方やと思うんです」

オーディエンスにも支持されている。今年1月に神戸で開催した10日間公演も、大反響。そして6月20日にはマイナビBLITZ赤坂でライブを行う。長江はこう意気込む。

「僕のライブは、予測できないことが起こるんですよ。演者同士でも、踏み込んだ冗談言い合うしね(笑)。やっぱりその方が、面白いじゃないですか。『生』が大事なんです。おもしろいかどうかは、やってみないと。 結果論ですよ。でも失敗しても、僕が全部責任とるから。そういう場所を作りたいだけ。ライブっていうのはチャレンジ精神とか責任感とか、長江健次の“プライオリティ”が最大限に発揮される場所なんですよ」

【INFORMATION】
「商売繁盛 長江健次Cafe Vol.5」特別追加公演 in マイナビBLITZ赤坂
日時:2018年6月20日(水)18:30開演(18:00開場)
会場:マイナビBLITZ赤坂 (東京都)
出演:長江健次/伊藤銀次/杉真理/原田真二/井上昌己/久宝留理子/鈴木結女/宮崎隆睦/久保田洋司
全席自由 5,000円

長江健次オフィシャルブログ
https://ameblo.jp/nagae-kenji/

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