市内にある商店街から10分ほど歩いた住宅地に、その中華料理店はあった。車で来るお客も多いようで駐車場も埋まっている。近所の住民は言う。
「いちばん高いメニューの“サービス定食”でも1千円、600~700円ぐらいのメニューが多いですね。安いのに味もかなり本格的で、昔から人気のある店なんです。それが、ここ数カ月は、遠くからやってくるお客さんも増えているんです。“りんごちゃんの実家”だということで、店の前で記念撮影をする人もよく見かけます」
今年大ブレーク中のものまねタレント・りんごちゃん(31)は、青森県十和田市出身。
「キュートな容姿に似合わぬ野太い声という意外性と実力を兼ねそろえたタレントさんです。ネット世代の若い人たちは“ゴリ押し感”を嫌います。大人たちが、ブレークさせるためにタレントを番組に出しまくっているのではないかという不信感を持っているのですが、りんごちゃんにはそういった“ゴリ押し感”がないところも人気の理由だと思います」(芸能評論家の三杉武さん)
9月12日の「櫻井・有吉 THE夜会」(TBS系)にゲスト出演したりんごちゃんは、故郷での生活について、少し嬉しそうに「“小りんご”だったとき、お弁当が茶色くて、中華ばかりだったのがこっぱずかしかったです(笑)」と語っていた。
りんごちゃんの両親が経営している中華料理店に入ると、大きな食券自動販売機があった。ホイコーロ定食750円、かに玉ラーメン600円、ほそ肉ごはん580円……。りんごちゃんの大好物だというチャーハンは500円だ。ランチの営業時間終了を待ち、母に取材を申し込んだのだが……。
「取材はお断りしているんです。それでなくても最近はお客様がたくさんいらしてくれて、夫婦2人きりだと本当に忙しくて……。昼の営業でクタクタになってしまって。夜は店が開けられないこともあったんです」
6月ごろ、りんごちゃんがインスタグラムにラーメンや卵と豚肉の炒め物の写真を掲載していたことがあった。“おとんの料理”という言葉から、ファンたちの間でも「りんごちゃんの実家の中華料理店の写真かな」と話題になったが、その後、写真は削除。宣伝効果のお陰で、両親も忙しくなりすぎてしまったようだ。