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恋愛リアリティ番組「テラスハウス」(フジテレビ/Netflix)に出演していた小林快さん(25)が7月8日、番組についてヤラセがあったとする趣旨の発言をしたと報じられた。フジテレビは先月、産経新聞とともに行った世論調査で捏造が発覚したばかり。ネットではフジサンケイグループへの非難が相次いでいる。

 

「テラスハウス」では出演していた女子プロレスラーの木村花さんが第38話「コスチューム事件」で、小林さんに激怒するシーンがあった。それがキッカケとなり、木村さんはネットで中傷の標的に。そして、精神的に追い詰められた彼女は22歳という若さで自ら命を絶ったとみられている。

 

今月1日、花さんの母親である響子さんは「週刊文春」の取材に応対。生前の花さんが“番組サイドからヤラセの指示があったと涙ながらに示唆していた”と告白。「コスチューム事件」でも「いいじゃん、あんな奴、ビンタぐらいしたらいいじゃん」とスタッフから言われたようだとも明かしたという。

 

3日、フジテレビの遠藤龍之介社長と大多亮常務は会見で響子さんの記事に言及した。デイリースポーツによると大多常務は「全くなかったことを作り出したり、感情表現をねじ曲げたりするようなことはしていない」とコメントし、“ヤラセはなかった”と主張した。

 

そんななか8日、小林さんも“スタッフからヤラセの指示があった”と証言した。「文春オンライン」によると、小林さんは花さんとのデートシーンで「オッパイとか触ったら」と番組ADから指示があったと発言。また「こういう無茶ぶりは日常茶飯事」「スタッフが求めているのは恋愛とハプニング。そしてSNSでの炎上を狙っていた」とも話したという。

 

花さんに近しい人物からヤラセ報告の重なったフジテレビ。同局にはもう1つの“ヤラセ問題”がある――。それは世論調査の捏造だ。

 

先月19日、同局の系列局と産経新聞が合同で行った世論調査で捏造が発覚した。朝日新聞によると、内閣支持率や新型コロナウイルス対策といった政府の評価などを尋ねる調査で業務を委託されていた会社の社員が架空の回答を入力。その数、14回分で合計約2,500件にのぼるという。報道機関への信頼も損ないかねないため、批判が集まっていた。

 

次々と明らかになる不祥事。ネットでは、フジサンケイグループ全体にメディアの矜持を問う声が上がっている。

 

《番組は「やらせ」、世論調査は「捏造」》
《テラハがネトフリ配信ということで自殺の件が悪い意味で世界的話題になってしまったし、世論調査操作の件もある》
《フジサンケイってコンプラ的に機能してない》
《グループ全体の反省は必須》

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