『香水』瑛人 バイト先店主語る最低賃金からの成り上がり人生
(写真:瑛人OFFICIAL SITEより)

「正直、彼がここまで急激に売れるなんて思ってなかったですよ。ちょっと前まで路上ライブをやっている姿を見ていましたからね。今年のNHKの紅白出場まで内定したそうで、本当に驚きですよ」

 

そう語るのは、湯浅直人さん。シンガー・ソングライターの瑛人(23)が5月上旬まで勤務していたハンバーガー店のオーナーだ。

 

瑛人は昨年4月に自身が作詞・作曲した『香水』を配信。しばらくはまったく注目されなかったが、今年4月に入ってから、TikTokでこの曲をカバーする動画が徐々に増加した。

 

さらに人気アーティストであるFANTASTICS from EXILE TRIBEの中島颯太(21)が弾き語り動画をTikTokに投稿したことがきっかけで一気にブレーク。サビが耳に残ると、大きな話題となった。

 

失った恋の切なさが伝わってくる歌詞だが、実はドルチェ&ガッバーナの香水をつけていたのは彼女ではなく湯浅さん。湯浅さんから一時的に預かった香水の匂いで瑛人が歌詞を思いついたのだという。

 

瑛人が働いていたのは横浜にあるPENNY’S DINER(ペニーズダイナー)というハンバーガー店だ。地元客からは“横浜でいちばんおいしいハンバーガー”と評判だという。

 

瑛人のアルバイト生活時代について、湯浅さんはこう語る。

 

「瑛人くんがこの店で働き始めたのは、3年くらい前ですかね。最初はお客さんとして普通にお店に食べに来てくれたんです。そのときに店内に貼ってあったアルバイト募集のチラシを見て、翌日くらいに電話で応募してくれました」

 

いまや“シンガー・ソングライターになりたい”という夢をかなえた瑛人。現在の収入はいくらぐらいなのか。

 

「YouTubeで、『香水』が1億回再生を突破し、これだけで1千万円。他サイトでの配信も合わせると、楽曲配信で数千万円はありそうです。そこにカラオケの印税も加わり、今年の年収は億を超えるのでは」(音楽関係者)

 

以前の収入について湯浅さんは、

 

「最初のうちは、当時の最低賃金(’17年の神奈川県は時給956円)から始まりました。そこから徐々に時給が上がっていった感じです。多いときは週5で、シフトに入っていましたよ。

 

ホールでの仕事を経てからキッチンに入ってもらったんですが、たまに瑛人くんが皿洗いしながら歌ってたんです。当時からやっぱりいい声で、聞いてて素直に『うまいなぁ』って思いましたね」

 

夢を実現するために、バイト中も練習に励んでいたようだ。だが彼は店にとってかなりの戦力だったという。

 

「去年の12月ごろ、瑛人くんの勤務中に僕がちょっと用事で店を離れなきゃいけないときがあったんですよ。それで『悪いけど少しだけ一人で店やっててくれる?』って頼んだんです。用事を済ませ、店に戻るとお客さんが十数人も来ていて、それを彼が一人で回してくれてました。

 

自分でオーダー取って、ドリンク出して、ハンバーガー焼いて……。あのときは本当に感心しましたね。瑛人くんは元気があってハキハキしてて、根性もあります。見た目以上にたくましいコなんです。『香水』は失恋ソングですが、彼はいつもニコニコしてるし、けっこうモテると思いますよ」

 

さらに湯浅さんは瑛人のこんな一面についても語ってくれた。

 

「彼はあれで結構おっちょこちょいなところがあるんですよ。以前、お店のスタッフを連れてアメリカに研修旅行に行ったことがあるんです。そのときにロサンゼルスの大きなフリーマーケットに寄って、しばらく自由行動にしたんです。

 

ホテルに帰ったあと、瑛人くんに何を買ったか尋ねたら『これ買ったんすよ! めっちゃかっこよくないっすかぁ!?』って紫色の上着を興奮気味に見せてくれて。どこのブランドなのかなって見たら、服の胸元に思い切り“Women’s Soccer”って書いてあったんです(笑)。彼も私と同時に気がついたみたいで、2人して『これ女子サッカーのやつじゃん!』って(笑)」

 

いまはもう瑛人は店で働いていないが、それでも籍だけは残したままになっているという。

 

「シンガー・ソングライターは瑛人くんの夢なのでもちろん応援していますけど、やっぱり音楽の世界は波があるじゃないですか。だから帰ってこられる場所は作っておいてあげたいなと。いつでも戻ってこられるようにしてあります。

 

彼は本当に真面目で、純粋なコなんですよ。ブレークしてからも変わらないし、今でも店に食べに来て差し入れをくれたりもします。だから、紅白で成功してもらいたいし、次の曲も売れてほしい。どんどん有名になってくれたらうれしいですね」

 

『香水』がつないだ2人の絆はこれからも変わらないようだ。

 

「女性自身」2020年10月20日号 掲載

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