有村は今年デビュー10周年を迎えた。今春のネットのインタビューで、この数年の葛藤を率直にこのように語っていた。
《自分のお芝居について、迷いや不安を感じていたときだった。(略)私は等身大の役を演じることが多くて。自分の幅が狭まってきているんじゃないかという不安があったんです》
《私は前に進んでいるんだろうか、次に進むためにはどうしたらいいんだろうと、ずっと考えていた》
《特に2019年はずっとそういうことを考え続けていて、すごくしんどかった。私は考え込んでしまうタイプで、昨年はちょっと真面目に悩みすぎたかも》(『クランクイン!』3月8日付)
だが、最近、彼女に心境の変化があったようだ。前出の『MORE』でこのように語っているのだ。
《でも、最近、ふっきれたんです。方向性や目標がしっかり定まった、そんな感じ。思いがけない状況が続く世の中ではあるけれど、人間関係やお仕事のことなど、いろいろなものがシンプルになった気がしています》
実は迷える彼女が出会った“運命の人”が、三浦春馬さん(享年30)だった――。
2人は太平洋戦争末期を描いたNHKのドラマ『太陽の子』で共演。柳楽優弥(30)が核エネルギーの研究者、三浦さんはその弟、有村は兄弟が思いを寄せる女性を演じた。三浦さんは役作りにあたって、髪をそりあげて撮影に臨んでいた。
7月8日、広島でおこなわれた完成試写会には3人とも出席。三浦さんはドラマを観賞後、神妙な面持ちでこう語っていた。
「このドラマには戦争、そして平和という大きなテーマが掲げられていると思います。僕たちの仕事は想像力を皆さまに届ける仕事ですし、この作品を通して皆さんが戦争というものを考える大きなきっかけになればと思っています」