長谷川博己 実家買い取りの漢気…亡き父の「残したい」守った
画像を見る 19年に亡くなった長谷川の父・堯さん(21年1月放送のNHK『ファミリーヒストリー』より)

 

■「あの家だけは博己に残してやりたい」

 

そして、遠くから見守り続けた堯さんが息子に遺そうとしていたのがこだわりの実家だった。

 

「博己くんが売れなかったころは、『舞台のチケットを買ってやってくれ』とよく頼まれました。ブレークしてからは、『最近は売り切れて取れないんだよ』ってうれしそうに話していましたよ。また博己くんが俳優になりたてのころ、堯さんは『あの家だけは博己に残してやりたい』と話していました。そんな思いのこもった家を博己くんが引き継いでくれるのであれば堯さんも本望だと思います」(前出・親友)

 

堯さんの思いを背に、日本を代表する俳優となった長谷川。しかし、’17年秋ごろから堯さんはがんによる闘病生活に入り、大河主演という息子の晴れ舞台を見ることなく息を引き取った。

 

「免疫療法を行ったことで余命が2年ほど延び、伊豆へ家族旅行にも行ったと聞きました。堯さんが亡くなった際、博己くんは『おじさん、俺頑張ったよ』って連絡をくれたんです。堯さんを偲ぶ会の挨拶で博己くんは、堯さんに大河の主役をやるから見てくれと言ったら、“そんなに長生きできないよ”って笑いながら言われたことを明かしていました」(前出・親友)

 

長谷川は『麒麟がくる』で堯さんとの“長年の約束”を果たすはずだった。

 

「正親町天皇役として出演した坂東玉三郎さん(71)は、雑誌の対談をきっかけに堯さんと50年近く親交がありました。堯さんは博己さんによく“いつか玉三郎さんと共演する姿が見たい”と話していたそうです。それだけに玉三郎さんとの共演が決まった際、長谷川さんはとても喜んだといいます」(前出・知人)

 

そして、今回の“相続”には、天国の堯さんへのメッセージが秘められているという。

 

「堯さんが亡くなる半年ほど前に創立した博己さんの個人事務所名は堯さんの名前にちなんだもの。博己さんとしては堯さんが“形見”として遺そうとしてくれた実家を受け継ぎ、父との思い出を守っていきたいと考えているのでしょう」(前出・知人)

 

“いつか玉三郎と共演するような俳優になる”という約束を果たし、託したかった家の維持もつとめる息子の姿に、天国の堯さんも目を細めていることだろう――。

 

「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載

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