浅丘ルリ子は33キロに激やせ…医師語るコロナ禍で急増する帯状疱疹の恐怖と予防法
画像を見る 帯状疱疹に罹ったことを明かしていたいしだ壱成

 

■「60歳以上の15%は3カ月以上痛みが残り…」

 

帯状疱疹は、水ぼうそうウイルスが原因で起こる病気。強い痛みが出ることがあり、髪の毛や衣服が少し触れただけでも焼けるように痛む場合も……。中野皮膚科クリニック・松尾光馬院長は言う。

 

「帯状疱疹は、発疹が出る前に痛みの“前駆痛”というのがあり、その後4〜5日たって発疹が出るのが通常です。そして、症状が体の片側だけに出ます。これは大多数の日本人がかかったことのある水ぼうそうのウイルスの再発によるもので、それが帯状に固まって発疹となるのです。よく知られている激痛は、発疹が出ているときの最初の痛みでも起こりますが帯状疱疹後の『神経障害性疼痛』という神経が壊れてしまった場合でもみられます」

 

一般的には、50〜60歳代からかかりやすくなるという。

 

「加齢により免疫が落ちてくるなか、疲れやストレスが引き金になりやすい。だから特に50歳以上で多くなるのです。ほとんどの場合は軽症で済み、若い人は痛みを残さない場合が多いのですが、後遺症として先ほど言った神経痛や、まれに運動神経障害、顔面神経まひ、筋まひによって腹部がふくれる、腕が上がりにくくなるといった症状も出ます。

 

しかし、60歳以上の人の15%は3カ月以上、神経痛の痛みを残す人がいます。特に免疫不全の人などは帯状疱疹になると重症化する可能性が高まり、年単位でひどい痛みが出ることもあります」(前出・松尾院長)

 

ここ数年、ハイヒール・モモコ(57)やいしだ壱成(46)など、帯状疱疹を公表する有名人も増えてきている。

 

「モモコさんは3カ月間、口が開けられないほど顎の痛みに悩まされ、ソフトクリーム以外は食べられず10キロ体重が減ったそうです。発症から3年たったいまも神経痛に悩まされ、口の中の左側が痛くてかみづらいそうです。いしだ壱成さんも、帯状疱疹の後遺症として、顔面まひを患ったことをブログで告白していました」(医療ジャーナリスト)

 

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