■母の手術が心配…それでも仕事を最優先に
氷川は本誌’04年7月20日号で「歌で世の中が変わると思うんです」と語っていた。“歌の力を信じ、謙虚に我が道を”という彼だが、仕事とプライベートのバランスがとれないこともあったようだ。本誌’05年6月7日号では「去年、お母さんが手術した」といい、こう明かしている。
「ちょうど僕が『ドドンパ祭り』をやってるときに、手術していたんですよ。いま初めて話すんですけど……。お母さんがいま手術しているんだ、というのがずっと頭の中にあって。その直後に、自分も倒れちゃって、もう心配で心配で仕方がなかった」
また同年9月、座長公演の千秋楽で氷川は「1ヵ月間、風邪をひきかけたりして不安になったときもありましたが、みなさんのおかげで乗り越えることができました……」と涙ながらにファンへの感謝の言葉を口にしていた。
その後’06年には『一剣』で日本レコード大賞を受賞し、’08年の『第59回NHK紅白歌合戦』では白組の大トリを務めることに。
そして氷川は’10年、デビュー10周年となる。その記念インタビューでは、仕事を最優先にしてきたために「1週間自由に使えるとしたらですか?デビューしてから仕事で全国を回っていますが、ゆっくりとすることがなかったので、旅行なんていいですね」(’10年9月28日号)とコメント。そのいっぽう、さらなる10年に向けてこう意気込んでいた。
「デビューから満10年を迎えて、自分ではやっと大学を卒業して社会人になれたような気持ちでいます。いろんな勉強をさせていただきました。歌手としてこれからが本当のスタート。10年間学んだことを無駄にしない次の10年でありたいと思います」(同号)