氷川きよし「プライベートない」語り続けた仕事人としての23年
画像を見る 77年9月6日、福岡県福岡市に生まれた氷川。

 

■「マイクが剣で、衣装が鎧」

 

歌手として順風満帆な氷川だが、悲しい別れも経験している。それは’12年5月のこと。育ての親である所属事務所の会長・長良じゅんさん(享年74)が急死したのだ。長良さんの訃報の直後、氷川は本誌にこう述べている。

 

「今の僕があるのは、会長のおかげです。本当に感謝しています……。会長は僕のことをいつも『きよし』と呼んで、笑顔で、僕のグッズの“HK”ロゴが入った帽子をかぶってくださっていました。(中略)1カ月半くらい前には、夜12時ごろに少し酔っていらっしゃる様子でしたが電話があって『きよし~俺はお前のこと愛しているからな!』と。『ハイ!ありがとうございます!僕も会長のこと愛しています!』と答えて、すごく会長からの愛を感じましたね」(’12年6月12日号)

 

恩人の死を乗り越えて’14年2月にはデビュー15周年に。当時“歌”について、こう語っている。

 

「歌って、僕にとっていちばんの武器っていうか……あらためて、僕の手段というか、訴えていけるものだし、伝えることができるものだと実感しているんです。口数多くしゃべるよりも、3分間、1曲の歌を歌えば、その方の心に伝わっていくんだなって。歌うためのマイクが剣で、衣装が鎧のようなものですかね」(’14年10月21日号)

 

続けて、「心から、心を込めて、歌い続けていきたいですね、20周年に向けて……って、もう20周年のことを考えたりして。新たな設計図を描かなければならないですからね。また考えごとが増えちゃいます(笑)」とも述べていた。

 

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