小栗旬 共演NGはほぼゼロ!超絶包容力を生んだ「嫌われてもいい」の境地
画像を見る 『クローズZERO』で共演した山田孝之とは公私ともに”親友”に(写真:産経新聞)

 

■人脈拡大のきっかけは映画『クローズZERO』

 

小栗は大勢の共演者たちと仲を深めてきたが、そのことについて彼自身は次のように語っていた。

 

《僕らの仕事は、基本的に出会いと別れの連続ですからね。作品ごとに、毎回、新しい出会いがあって、撮影が終わると同時に、必ず別れの時期がくる。役者というのは、人に出会う仕事だと思うんですよ。しかも、必ずコミュニケーションのうえで成り立っている。出会った人の芝居によって、自分の芝居も変わっていくからこそ、出会いもコミュニケーションも大切にしたいんです》(『MORE』’12年3月号)

 

実は小栗の交友範囲が広がり始めたのは、20代半ばごろ。“嫌われるヤツには嫌われてもいい”と、開き直るようになったからだという。

 

《誰とでも思いっきり酒を飲んで、それ以来連絡が来なければ会わないし、その後も一緒に遊ぼうと声をかけてくれる人との付き合いは大事にしようと思っています。(中略)『クローズZERO』という作品が大きかったのかもしれない。『クローズ~』のあいつらとは今も集まって飲むんですよ。あいつらがほかの現場で知り合った人を次から次へと呼んだりする》(『日経エンタテインメント!』’10年12月号)

 

いまや盟友である山田孝之とも‘07年公開の『クローズZERO』の共演以降に親しくなったという。“来るものは拒まず”、小栗のそんな包容力について仕事関係者はこう語る。

 

「内輪の集まりで『共演NGの役者はいないのか?』と、聞かれたときに、彼は1人のベテラン俳優の名前をあげただけでした。それにしても『○○さんは、まあ大変ですよね』ぐらいで、笑いながら話していましたので、実際は“共演NG”はほぼゼロなのだと思います」

 

多くの歴史上の人物が登場する『鎌倉殿の13人』。武人たちのリーダーシップや人脈なども描かれるが、小栗が培ってきた“人間力”も、演技や舞台裏で生かされていくことだろう。

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