俳優でタレントの渡辺徹さんが、11月28日に敗血症のため亡くなった。61歳という若さだった。
渡辺さんが所属する「文学座」は公式サイトを通じて、《11月20日(日)に発熱、腹痛等の症状が出たため都内の病院に受診したところ、細菌性胃腸炎の診断を受け直ちに入院いたしました》と明かした。その後に敗血症と診断され、治療を受けるも帰らぬ人となってしまったという。
81年にドラマ『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)の新人刑事・ラガー役でデビューした渡辺さん。翌年には歌手デビューし、同年に発売されたセカンドシングル『約束』はCMソングにもなり大ヒット。バラエティやトーク番組などマルチに活躍し、最近では10月から上演された舞台『今度は愛妻家』でゲイバーのママ役を演じたばかりだった。
活躍のいっぽう、渡辺さんの芸能生活は病との闘いでもあった。
「30歳の頃に糖尿病と診断され、12年4月には虚血性心疾患が判明し6時間に及ぶ手術を受けたといいます。昨年4月にも大動脈弁狭窄症と診断され、出演予定の舞台が全公演中止となりました」(スポーツ紙記者)
そんな渡辺さんをそばで支えていたのは、87年10月に結婚した妻でタレントの榊原郁恵(63)だ。食べることが大好きな夫のために徹底した健康管理を行うなど、2人は芸能界きっての“おしどり夫婦”として知られていた。
「渡辺さんは『今度は愛妻家』の取材会でも、自らの体重について『最盛期が130キロだった』と明かしキャストたちを驚かせていました。その上で、『そこから今73キロくらい(に減った)。すべては妻のおかげでございます』と感謝の気持ちを述べていました」(舞台関係者)