■いまや「舞台出演料がもっとも高い」人気女優に
前出の知人は、彼女の“劣等感”こそ、ここまで女優として花開いた原動力だと断言する。
「いわゆる学歴や私生活の紆余曲折など、さまざまな劣等感や壁をバネにして、彼女が第一義に考えているのが、『毎日が勉強。精進を重ねてもっともっと演技がうまくなりたい』ということ。それが現状に満足せず、30年以上挑戦を続ける彼女の女優としての最大の強さだと思っています」
りえは、一昨年11月、夫のV6解散、ジャニーズ事務所退所とともに新事務所を設立。夫妻で取締役に就任している。
「森田さんとのデートは、もっぱら書店が多いそうです。最近は作品の台本はデータで送られることが多く、タブレットで読む役者さんも増えているのですが、宮沢さんは昔ながらの紙の台本でないとセリフを覚えられないそうです」(前出の知人)
本への愛情を募らせるりえは、この4月で50歳を迎える。
「実は今、日本の演劇界で出演料がもっとも高いのが宮沢さんなんです。40代から舞台によく出演するようになった彼女の評判は上々で、チケットが売れるからオファーは年々増えていく。舞台の仕事は2年先まで埋まっているそうです」(前出・舞台関係者)
りえは、先の『婦人公論』インタビューをこう締めくくっている。
《人はどんな過酷な状況でも、歌や舞台や映画などのエンターテインメントを求めている。それを確信できたことが、40代で一番の果実ですね(中略)。これからも一つひとつの作品に全力で取り組み、壁に挑み続けたいなと思います》
劣等感との苦闘を経て、独学でつかんだ人気女優の座。飽くなき探求心で50代も進化を続けるーー。