風吹ジュン 家庭崩壊の過去「53年会わなかった父」「子育てできなかった母」看取った人生訓
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■母から「今日から自分で生きて」と通達を

 

父親が不倫相手のもとへ去り、母親と一緒に富山で生活し始めた風吹。だが、その時間も長くは続かなかった。風吹は13歳で、母親からも「養えなくなった」と“育児放棄”されていたと別のインタビューで語っている。

 

《幼い頃に両親が離婚して、母に引き取られたものの、「今日から自分で生きていって」と通達されてしまい、兄のいた京都へ行って、保護者のないまま中学時代を送って……》(『婦人公論』’21年7月13日号)

 

風吹の知人は言う。

 

「彼女に貯金などなく“窓を開けると目の前が崖”という狭小の部屋で暮らし始めたそうです。3歳年上のお兄さんが働く代わりに彼女が台所に立ち、苦しい家計をやりくりしたといいます」

 

そうして兄と二人三脚で生きていき、18歳のときに単身上京。20歳でモデルデビューし、ドラマ『寺内貫太郎一家』(TBS系)で共演した樹木希林さん(享年75)との出会いをきっかけに本格的に女優業へまい進することに。つらい少女時代を生きた風吹だが、両親を含め、決して人を恨むようなことはなかったという。前出の『婦人公論』ではそんな彼女の人生訓も語られていた。

 

《そういう特殊な生い立ちなので、あまり人に期待していないのかな。とにかく、誰かが助けてくれるなんて幻想はとっくの昔に消えているし、若い頃は私のことを理解してくれる人などいるはずがないと考えていました》

 

風吹は’81年に音楽プロデューサーと結婚し2児を授かるも、相手の不倫が原因で’92年に離婚。40歳のときだった。

 

「小学校にあがったばかりの娘さんと息子を引き取り、女手ひとつで子供たちを育て上げました。現在は交際10年になる年下の実業家の方と同居生活を送っていると聞いています」(前出・知人)

 

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