『あまちゃん』再放送で三陸鉄道利用者3割増、まめぶ売上倍増、キョンキョン人気も再燃!
画像を見る 『あまちゃん』の立役者と再評価されている小泉今日子

 

■小泉今日子のアイドル性が再評価されている

 

10年前は「朝ドラに男性視聴者を巻き込んだ」と話題になった『あまちゃん』だがーー。

 

「今回の再放送で人気が再燃しているのは、10年前はまだ子供で見ていなかった若い世代の男女が新たに注目していることが理由の一つでしょう」

 

と分析するのは、同志社女子大学教授で、ドラマから社会を読み解く影山貴彦教授。

 

「10年、20年たっても色あせない名曲と同じように、『あまちゃん』は初めて見た若い世代も感動させる朝ドラの最高傑作の一つです」

 

影山教授によれば、普段、朝ドラを見ないゼミの学生たちも、『あまちゃん』には魅了されているという。

 

「ヒロインののんさんはじめ、ベテラン女優陣の確かな演技力も見事ですが、やはり『あまちゃん』は小泉今日子さんがいなければ、成功していなかったと思います」

 

実際、5月20日の放送回で、アキの母で、アイドル志望だった春子こと小泉今日子(57)が歌った『潮騒のメモリー』はトレンド1位になった。SNSでも熱烈な書き込みが相次いだ。

 

《久しぶりに聴いて泣いちゃった》
《潮騒のメロディーはやっぱり小泉今日子! 絶対的アイドルだからこその説得力》

 

小泉がアイドルを目指していた春子を演じたことに大きな意味があり、ドラマの立役者なのだと影山さんは言う。

 

「キョンキョンは、アイドルの存在を変えたトップアイドルです。その彼女が、アイドルを目指していた春子を演じた。そして劇中で、『潮騒のメモリー』を一曲フルで歌いきったシーンは圧巻です。所作、目線、指先の一つ一つの動きまでアイドル中のアイドルです。

 

そして、母であり、夫との関係に悩む妻であり、宮本信子さん演じる母と葛藤する娘という“3つの顔”も演じられた。この再放送でキョンキョンの魅力が、再認識されているのでしょう」

 

この10年の間、小泉は女優業に加え、作家、社長、プロデュースなど幅広く活動するいっぽうで、不倫会見や社会的な発言に注目が集まり、バッシングの標的にされることもあった。

 

「この10年、メディアも視聴者もコロナ禍を経験し変化しています。そして『あまちゃん』の再放送。

 

小泉さんは、アイドルであり、女優であり、そして人間味ある一個人として丸ごと“小泉今日子”なんだと、改めて受け止める人が増えているのでしょう。『あまちゃん』再放送で小泉さんの人気が再燃することは、メディアが成熟する契機にもなっていくと思います」(前出・影山さん)

 

この10年で、のんは所属事務所とのトラブルを乗り越え、これから再放送される東京編には19年に麻薬取締法違反で逮捕されたピエール瀧(56)も登場する。“やらかし”た出演者のなか、小泉が「じぇじぇじぇ」な再ブレイクとなるのかーー。

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