《皆さんありがとうございました! 暖かくてたくさんの幸せをいただきました。本当に、ありがとうございました!(中略)これからも限界を超えられるよう、皆さんに最高のパフォーマンスをお届けできるよう、努力していきます! 皆さまにも少しでも多くの幸せがそばにありますように ありがとうございました! 羽生結弦》
12月7日、20代最後の誕生日を迎えた羽生結弦(29)。冒頭の文章は、誕生日翌日の公式インスタグラムの投稿だ。
「ファンが個人的に使っていたハッシュタグを引用してくれたのがうれしいです。それに、羽生くんが自分のために“幸せ”という言葉を使うのは久しぶりな気がします」(羽生ファン)
離婚発表の文書では、
《お相手に幸せであってほしい、制限のない幸せでいてほしい》
と相手について述べることに終始した羽生。それから約3週間たち、心境に変化があったのだろうかーー。
■母の方針で今でも“携帯電話禁止”
羽生はいまだに携帯番号を持っていないようだ。メディアの取材では「どうやってSNSチェックを?」という質問に次のように答えていた。
《iPod touchをずっと使っていたけど、廃盤になってしまって。今はSIMカードを入れていないiPhoneを使っています。携帯電話は持ったことがないから、番号がないです》(『羽生結弦 孤高の原動力』11月11日発売号)
スポーツ紙記者はこう語る。
「“スケートに集中しなさい”というお母さまの方針で、昔から携帯禁止令が出されていたそうです。
Wi−Fiのある環境ならば、メールやSNSはできるようですが、電話や外出先でのやりとりはできないはず。元奥さまと自ら連絡するのはかなり難しいかと思われます」
また、離婚について羽生側の親族が取材に答えることは増えてきたが、元妻側からはいまだに情報が全く出ていない。
「今回の件について、一切話さないよう約束している可能性はあります。元妻側が結婚自体がなかったかのように距離を置いている印象は否めません」(前出・スポーツ紙記者)
こうした要因が重なり、羽生は元妻ときっぱり縁を切ることになったようだ。
「離婚の文書に添えた『前に進んでいきます』という言葉どおり、公表後は一度も本件に言及せず、イベント出演や雑誌の表紙などを淡々とこなしています。
とはいえ、元奥さまへの愛情そのものは残っていることでしょう。彼女のために1億円のマンションも購入しましたし、離婚の経緯として、“自分が未熟だから彼女を守れなかった”とまで書いているのですから」(前出・スポーツ紙記者)
ひっそりと未練を抱え、スケートと元妻の狭間で揺れていた羽生。そんな彼の背中を押したのが、ファンの応援だったーー。
羽生の誕生日には、現在開催中のアイスショー『RE_PRAY』にちなんだメタバースイベントが開催された。当初はVTR出演のみの予定だったが、本人もアバターで遊びに来ていたという。
「約8千人が彼の誕生日を祝うために参加していました。さらにSNSでは、IOCの五輪公式アカウントや、10年間契約していたANAも、メッセージを公開。海外ファンの計らいで、NYのタイムズスクエアにもお祝い動画が流れていたそうです。
ネット上ではありますが、多くのファンの優しさに触れたことで、迷わずにスケートに集中しようと決意したのかもしれません」(フィギュアスケート関係者)
元妻への思いを断つかのように、“スケートの鬼”に豹変した羽生。12月から怒濤の日々が始まった。
まず、28歳最後の日に、羽生が座長を務めるアイスショーが発表された。’23年3月に開催された、『羽生結弦 notte stellata』の第2弾だ。地元・宮城での公演に、羽生も気合が入っているのか、こうコメントしていた。
《この機会をいただけることが本当に嬉しいです。(中略)このショーの一番のテーマは希望なので、僕が皆さんからたくさんの希望を受け取ったように、僕たちスケーターから少しでも多くの希望が届くようにという思いを込めながら、祈りながら滑りたいと思っています》(株式会社BS日本、「PR TIMES」’23年12月6日配信)
そして、29歳初日には『RE_PRAY』佐賀公演の生中継も決定。
「佐賀公演は今回のツアーの中で収容人数が最も少なく、唯一の関東圏外の開催なので、現地で見られる観客は限られていました。チケットも激戦だったそうです。
CSでのアイスショー生中継は異例のこと。より多くの人にスケートを見てもらうことで、自分をさらに追い込むつもりなのでしょう」(前出・フィギュアスケート関係者)
さらにはその翌日、羽生は公式Xでスケート動画を公開した。
「誕生日になぞらえた12時7分に、感謝の思いを込めてか、39秒の滑りを披露していました。離婚発表以降、SNSでの発信を一切控えていた羽生さんですが、誕生日を祝ってくれたファンへのメッセージ、そしてこの動画で投稿を再開しました。
この日を気持ちの一区切りとして、今後はファンとスケートだけを大切にしていく、という彼なりの意思表明だと思います」(前出・スポーツ紙記者)
《うーん。芯、かな。絶対ぶれたくない》(『羽生結弦 孤高の原動力』11月11日発売号)
直近のインタビューで、「羽生結弦を漢字一文字で表すと」と聞かれ、こう答えた羽生。私生活の波乱を経て、スケートへの情熱は赤鬼のように燃えたぎっている。