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フジテレビの公式サイトで公開された、「第533回 番組審議会議事録概要」。1月10日に「テレビと人権」というテーマで行われた審議の議事録だが、その内容の一部に波紋が広がっている。

 

「日本民間放送連盟」の公式サイトによると、番組審議会とは、各放送局が「放送番組の適正を図るために外部有識者の声を聴く場」として設置しているもの。役割として「放送局の諮問に応じ、放送番組の適正を図るため必要な事項を審議する」「放送局に対して意見を述べる」ことが求められ、放送局にはそれらの意見を尊重して措置を講じることが必要となる。

 

フジテレビの審議会には、委員長に弁護士の但木敬一氏(80)、副委員長に早稲田大学教授の岡室美奈子氏が就任しており、構成委員には、脚本家の井上由美子氏(62)、放送作家の小山薫堂氏(59)、ノンフィクションライターの最相葉月氏(60)、明治大学教授の齋藤孝氏(63)、大相撲解説者・舞の海秀平氏(55)、そして国際政治学者の三浦瑠麗氏(43)が参加している。

 

フジテレビが公開している議事録では、「各委員からは、以下のような意見が出された」として箇条書きで意見を紹介している。

 

意見としては報道番組のあり方に一石を投じているものが多く、「テレビ報道はSNSがどうであろうと、真実しか放送しないということを固く守ってもらいたい」という意見や、ウクライナ侵攻を受けて「報道番組はもっと世界の人権問題を伝えるべきではないか」と内容に関する指摘があがっていた。

 

また、番組作りにおける姿勢について、変革を促すような意見も。

 

「テレビは勝ち組の集まりだった。弱者の視点や他者をおもんぱかる力が無意識の内にずれてくる。一人一人が弱者に寄り添う人生観を持つことが港社長の言う“愛”なのでは」

 

「視聴者、出演者、取材対象者だけでなく、テレビの番組制作に携わる人々の人権にも目を向けてほしい。自身の人権を守られていないスタッフが、テレビの向こうの人の人権に敏感になれるはずがない」

 

しかしなかには、”人権意識の高まりによってテレビ番組がつまらなくなっているのではないか”という意見もあったようだ。

 

「テレビが行儀の良いことを目指しすぎる動きの中で、テレビ以外の媒体の方が真実だったり、面白いと思われないか、危険性を感じる」

 

「人権はもちろん大切だが、人権をうたえばうたう程、テレビだけが宙に浮いてしまって堅苦しい箱になってしまう」

 

「人権意識が強くなりすぎると良い表現ができなくなり、テレビ局の挑戦も締め付けられ、番組がつまらなくなり、世の中から見捨てられてしまうのではないか」

 

この委員らの意見がSNS上で注目をあびると、《全体としては、多様な意見を網羅している》と肯定的な評価をする声がある一方で、一部委員の指摘ではあるものの人権とテレビの面白さを結び付けた指摘に対しては疑問の声が相次いだ。

 

《人権意識がないから、すでに見放されてるというのに》
《終わってんな。人権に挑戦するつもりなら、市民の電波を使わずに自分らだけでやっ》
《そんなテレビいらない。人権意識が強くなり“すぎる“ことなんてことはありえないし》
《リンク先読んでるとまともな意見の中に以下の意見がまぎれこんでいて、明らかに委員の中にヤバいやつがいることが浮き彫りになっていた》

出典元:

WEB女性自身

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