今年度でレギュラー放送が終了すると発表された『ブラタモリ』(NHK)。終了を惜しむ声が相次ぐ中、あれはちょっと…と振り返られた番組もあるようだ。
そこで本誌は、「つまらないと思ったタモリ司会の番組」について、男女300人を対象にアンケートを行った(2月16日~)。
タモリ(78)の魅力がうまく惹きだせていないのは、いったいどの番組だったのか。
同率2位となったのは、『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系)と、『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)
『森田一義アワー 笑っていいとも!』(1982年~2014年)は毎週平日12時から放送されたお昼の長寿番組。生放送で行われた、日替わりゲストがお友達を翌日のゲストとして紹介する“テレフォンショッキング”は20年以上続く定番コーナーとなった。『笑っていいとも!』は本誌が行った調査「もう一度見たい!タモリ司会番組」ではダントツの1位になっており、視聴者が多かったためにつまらないと感じた人もいたようだ。
和田アキ子(73)が延べ21回出演しているなどゲストの重複から《はじめは良かったが、何年もたつと同じゲストが何回も出てマンネリ化してつまらなかった》(60代女性/専業主婦)という意見も。《ドタバタな感じがして、タモリ向きではないから》(70歳以上男性/無職)《観客の反応もわざとらしくて嫌いだった》(40代女性/派遣社員・契約社員)とタモリの豊富な知識面を期待した視聴者には番組が合わなかったのかもしれない。
『世にも奇妙な物語』(1990年~)は日常に潜む奇妙な出来事をオムニバス形式で描く番組で、タモリはストーリーテラーとして登場する。ホラーやSF、感動モノなどジャンルを問わず“奇妙”な物語が15分程度のフィクションとして作成され、現在は年に2回程度放送されている。
ヒヤっとするストーリー展開が苦手な人や、とても怖い話を見たい人からは《ホラーはきらいだから》(50代女性/派遣社員・契約社員)《結局作り物だからつまらない》(50代女性/専業主婦)などの反応が。さらに、タモリは語り手として登場するため《ただ司会だけの番組なのでタモリさんの良さがあまり感じられない番組だと思いました》(50代男性/会社勤務)と、司会としての頭の速さやユーモアさを楽しむのにも向いていないようだ。
1位に選ばれたのは、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系1986年~)
毎週金曜21時から生放送されている音楽番組である。2021年にはタモリが「同一司会者による生放送音楽番組の最長放送」としてギネス世界記録に認定されており、『ブラタモリ』終了後は司会を務める唯一のレギュラー番組となる。
“タモリにしかできない”司会が見たいという人にとっては《主役はアーティストだから》(40代男性/会社勤務)《タモリの音楽に対する造詣の深さがでてない》(50代女性/派遣社員・契約社員)などの声が。また、《前はゲストとタモリさんが楽しそうにトークしていて、その時間も結構長かったのに、今ではVTRを見る時間が多くてゲストのトークを楽しめない》(30代女性/農林漁業)と、今の番組構成に物足りなさを感じる視聴者もいた。
全ての人に評価される番組は難しい。これからも視聴者の期待に応えた「タモリらしい司会」が見られることを、楽しみにしている。
最終結果はこちら。