「これは生息地域とかがもともと近い子たちが一緒にいたりとかっていう、そういう配慮はされているんですかね? 展示時間などの制限とかもあるんですか? 人数制限とか」
番組の動物園中継に対し、どこか納得のいかない様子で疑問を呈したのは二階堂ふみ(29)。彼女は8月26日放送の『あさイチ』(NHK)にゲスト出演していた。
こんなシーンが放送されたのは、二階堂の故郷・沖縄をめぐる特集の直後だった。
「同番組の生中継コーナー『いまオシ!LIVE』では、今年7月にオープンした屋内型ふれあい動物園『アニタッチ 東京ドームシティ』が紹介されました。
カピバラやナマケモノ、シロムネオオハシなど、同園では多くの動物たちが放し飼いにされているのです。番組キャスターと館長が動物園の様子を詳細に伝えていました。
そんななか、ワイプに映し出された二階堂さんは、終始厳しい面持ちだったのです。キャスターがハリネズミに触るときには、『ストレスに弱い生き物だから…』と、隣に座る番組MCの博多華丸(54)に心配そうに呟く音声がマイクに拾われていました。
さらに動物に囲まれて仕事ができるというワークスペースが紹介されたときには、二階堂さんが苦笑しながら首をかしげている姿が。動物たちへの配慮が欠けていることに、疑問を抱いているという様子でしたね」(芸能関係者)
芸能界でも熱心な動物愛護家として知られている二階堂。彼女の生活に関して、前出の芸能関係者はこう話す。
「二階堂さんは、’14年ごろにフェレットと暮らし始めたことがきっかけで動物愛護に関心を持つようになったそうです。
フェレットとの生活を通して、動物が豊かな感受性をもっていることを痛感し、生活が一変。それまで当たり前のように着ていた毛皮のコートなどの動物素材の服も着なくなったのだとか。食生活も、畜産肉を採らない菜食中心の食事にシフトしているそうなんです。
二階堂さんが昔からずっと抱えているコンプレックスは『自分を好きになれない』という悩み。動物とともに暮らすことで、そんな悩みを克服できたとも語っています。
フェレットはもう亡くなってしまいましたが、現在では犬2匹、猫4匹とともに暮らしているようです」
二階堂の動物愛護は、ドラマの撮影現場でも一貫しているようだ。
「ヒロインを演じた朝ドラ『エール』では、夕食にヒレカツが出るシーンで、二階堂さんの分だけ“大豆ミート”で作られていたという話は有名です。
モンゴルでの海外ロケが行われた昨年放送の『VIVANT』(TBS系)で、『馬がかわいそうだ』と乗馬を躊躇していたという話も記憶に新しいですね」(テレビ局関係者)
現在では、動物愛護から派生して環境問題にも大きな関心を持っている二階堂。『ELLE online』(’21年3月9日)での歌手・コムアイとの対談では、現行の地球環境を嘆く一面も見せていた。
《苦しいです。極端なことを考えたとき、地球にとって人間は存在しないほうが幸せなのかなって思っちゃうんです》
二階堂の活動について、環境保護団体関係者はこう明かす。
「現在の二階堂さんは、動物や環境に関するアクティビストとしての顔も持っています。保護犬の一時的な預かりを行っていたほか、繁殖犬の劣悪な飼育環境にもSNSで異議を唱えています。
そのほかにも、環境保全の一環として、’22年には木の実由来のファッションブランド『KAPOK KNOT』とコラボしています。アニマルフリーファッションの可能性を伝えたいとの思いから、このコラボの収益の10%は『アニマルライツを追求する団体』に寄付されているそうです。
野菜はプラスチックフリーの入れもののものを選んだり、新聞紙でごみ箱を作ったりするなど、いわゆる“持続可能型”の生活を目指しているようです」