■A氏が“薬師丸の夫”として近隣住民に挨拶を
のちに雑誌の対談で、薬師丸は玉置との結婚生活についてこう振り返っている。
「離婚はお互い、もう一回幸せになるスタートラインに立つということでしたから。結婚は大変なことですからね。今は自分がやろうと思ったことを唯一やり通せるのが仕事で、そういう意味で『仕事は裏切らない』というのはすごく感じていますから」
玉置との結婚生活で、“裏切られた”と感じたこともあったのだろうか。そんな薬師丸と“裏切らない男性”、A氏の出会いは仕事現場だったという。
「’01年6月にNHKハイビジョン(当時)で放映されたサスペンスドラマ『コウノトリなぜ紅い』に薬師丸さんが主演し、撮影を担当したのがNHKのカメラマン・Aさんだったのです。’04年に写真週刊誌が熱愛と薬師丸さんの自宅での同棲を報じました」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
アーティストで女性関係が派手だった玉置と異なり、温和なA氏と薬師丸の両親との関係は良好で、近所の評判も上々だった。
今年60歳を迎えるにあたって、事実婚を続けているA氏を事務所の代表取締役にしたこと以外にも、薬師丸はもう一つの決断を下している。かつて“羅刹の家”とも呼ばれた豪邸を、今年はじめに取り壊し、“終の棲家”を建築しようとしているのだ。
本誌が現地に赴くと約70坪の土地は更地になっており、鉄柵で囲われていた。
「現在、薬師丸さんのご両親は、地方の別荘地で暮らしているそうです。さらに数年前には、Aさんが薬師丸さんのご両親の家の近くに別荘を購入したとも報じられています。
薬師丸さんは一軒家のほかにも都内にマンションを所有しており、彼女とAさんは、東京と別荘地を行き来する生活を送っているそうです」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
3億円豪邸を取り壊すにあたっては、A氏が“夫として”近所に説明をして回ったという。
近所に住む女性はこう語る。
「(解体)工事が始まる少し間に、薬師丸ひろ子さんの“ご主人”が挨拶に来てくださいました。もう何年ものお付き合いになりますが、いつも優しそうな言葉遣いの方です。『少しの間、騒がしくなりますが、申し訳ございません。取り壊した後は、近いうちに新しく建て替えますので、これからもよろしくお願いいたします』、そんなことをおっしゃっていました」
老親のために別荘地と東京の行き来を繰り返しているという薬師丸だが、自身とA氏の老後も見据え、2人のための家を建てることを考えているのだろう。
事実婚夫の社長就任と終の棲家建築という“Wの決断”を下したころ、薬師丸は6年ぶりとなるオリジナルニューアルバム『Tree』を発表した。
タイトルは、枝葉を伸ばし豊かな実りをつける樹の持つ輝きと生命力に憧れて名付けたというが、A氏とともに歩む彼女の人生も豊かに実りつつあるようだ。