10月17日に虚血性心疾患で急逝した西田敏行さん 画像を見る

10月18日午後、棺に納められ、36年間住み続けた“わが家”に無言の帰宅となった西田敏行さん(享年76)。

 

付き添っていたのは妻・寿子さん(73)と、2人の娘たちだった。夕方には僧侶たちが訪れ、自宅からは厳かな読経が。そして夜には竹下景子(71)や柴俊夫(77)ら盟友たちが弔問に訪れていた――。

 

10月17日に東京都内の自宅で急逝した“演劇界の巨星”の訃報は、日本中に衝撃を与えた。

 

「西田さんは20年以上も病気と闘い続けていました。’01年には、首の骨が変形し、手足にしびれを感じる、頸椎症性脊髄症を発症しています。

 

糖尿病の持病があり、’03年に心筋梗塞で倒れて緊急入院。’16年にはベッドから転落し、頸椎亜脱臼と診断されました。さらに、その2カ月後には胆のう炎も発症し、それぞれ手術を受けています。

 

この数年は現場でも車いすを使ったり、座ったまま演技をすることも多くなっていました。それでもラジオドラマ『新日曜名作座』(NHKラジオ第1)に出演していたり、ドキュメンタリー番組『人生の楽園』(テレビ朝日系)でナレーションを担当したりしていましたので、知人たちも『まさか、こんなに早くお別れの日がくるとは』と、皆さんが驚いています」(スポーツ紙芸能デスク)

 

“遺作”となった劇場版『ドクターX』(12月6日公開)の主人公・大門未知子を演じている米倉涼子(49)は、17日にSNSで次のような追悼コメントを発信している。

 

《西田さん 突然の訃報に接し、 言葉もありません…》《一昨日(いっしょに食事をしたときの)写真をのせるからね! と話したばかりなのに。 悲しすぎて 悲しすぎて まだ信じられません》

 

劇場版『ドクターX』の撮影現場での西田さんの米倉への気遣いについて、映画関係者はこう明かす。

 

「主演の米倉さんの体調不良のため、撮影が一時ストップしたこともありました。それだけに西田さんは、自分まで周囲から気遣われる状況は避けたいと思っていたようです。撮影現場では米倉さんをはじめ共演者やスタッフたちにも冗談を言ったりして、場を和ませていました。

 

西田さんは自分の体調については何も語ろうとはせず、共演者たちも西田さんの気持ちをくんで、尋ねることは避けていたのです。そのため撮影現場は終始明るい雰囲気でした」

 

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