■MC起用で信頼を深めたが……
まさかの一方的な“クビ”宣告。制作関係者によると、佐藤は近年のフジテレビにおける功労者の一人だっただけに、同社の焦りが浮き彫りになったという。
「フジテレビと佐藤さんの関係が深まったきっかけは18年に始まったバラエティ番組『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』。佐藤さんは、けっして高くないギャラで、自身初となるバラエティ番組のMCを務めました。
オファーを受けた当初は『MCの役目は俳優の僕にできるものではない』と断るつもりだったそうですが、熱烈なオファーに心を打たれ、引き受けることにしたといいます」
俳優としても、フジテレビが製作委員会に名を連ねる昨年のヒット映画『爆弾』で謎の中年男を好演、第49回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞に輝いている。
「『夫婦別姓刑事』も、早々に主演は佐藤さんで決まっていました。そのような信頼関係が築かれていただけに、佐藤さんとしてはフジテレビの豹変ぶりに茫然としたそうです」(前出・制作関係者)
いっぽうで『夫婦別姓刑事』の佐藤の相手役のキャスティングは難航し、ぎりぎりのタイミングで橋本に決まったという。
「佐藤さんは、どの現場でもアドリブを加えることで知られています。また、作品をよくするために、共演者やスタッフとの距離を縮めようとする役者さんでもあります。こうした点を踏まえ、橋本さんサイドの要望に対するケアをはじめ、フジテレビ側の調整に落ち度があったとみられても仕方ありません。佐藤さん、橋本さんのいずれも被害者だとみる人もいるのです」(前出・制作関係者)
前出のフジテレビ関係者は、次のように指摘する。
「局員たちは口をそろえて『ウチは“例の事案”から何も学んでいない』と言っている状況です」
例の事案とは、中居正広氏(53)と、当時フジテレビに所属していた女性アナウンサーの間で起こったトラブルのことを指すという。
「あの一件以来、フジテレビではことあるごとにコンプライアンスが持ち出されますが、意識が徹底されているとは言い難いのが現状。制作現場とコンプライアンス部門は、連携を深めるどころか、以前にも増して距離が広がっているとさえいわれているのです」(前出・フジテレビ関係者)
4月22日、佐藤はXで、自身の“俳優としての使命”についてこうつづっている。
《俳優として、譲れぬことは、絶対に、絶対に、『なにがなんでも譲れぬ』と言うべきだった。自分が表現者として絶対に守るべきことは守るべきだった。芝居の神さまに死んでもお詫びしきれない》(現在は削除)
佐藤のスピンオフドラマ降板報道について、また今後の番組で佐藤を起用するのか否かなどをフジテレビに問い合わせたところ、
「制作の詳細については、お答えしておりません。また、キャスティングにつきましては現時点で決まっていることはございません」
との回答があった。
主演俳優とテレビ局の全面対決となった騒動はいかなる決着をむかえるのか――。
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