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「目標を決めたら、それを実現するのに必要な時間を逆算するんですよ。今年はディナーショーやコンサートなどライフワークにしている歌に力を入れたい。『キャバレー』でのショーみたいなエンタテインメントを目標に」

 

こう語るのは、俳優の石丸幹二(51)。17年間在籍した劇団四季を’07年に退団。以来、『エリザベート』『ジキルとハイド』『最後の精神分析フロイトVSルイス』など演劇を中心に活躍。’13年のドラマ『半沢直樹』で半沢を追い込むイヤな上司を演じ、一気にブレーク。『花燃ゆ』や『とと姉ちゃん』にも出演し、今や映像でも欠かせない存在だ。

 

彼の新年は、松尾スズキ演出のミュージカル『キャバレー』(1月11日〜22日/東京・EXシアター六本木)で明ける。

 

「松尾さんとは3年前に音楽劇『もっと泣いてよフラッパー』で俳優同士として共演しました。わき出る発想や演技を目の当たりにして、個性の強い俳優さんだなと思いました。今回はその松尾さんが演出される世界に飛び込みました。長澤まさみさんや小池徹平くんという若手も加わり、稽古場はエネルギーが炸裂してそれはもう洗濯機のよう。絞られて、乾くんでしょうか(笑)」

 

物語の舞台はナチスの支配下にあるベルリンの、場末のキャバレー「キット・カット・クラブ」。歌姫サリー(長澤)と駆け出し作家クリフ(小池)の恋と破局を描く。石丸は狂言回しを担うクラブの司会者を妖演。戦争という重いテーマを名曲にのせて見せる。サリーが歌い上げる『キャバレー』は、悲しげなピエロのようなメークのライザ・ミネリ主演映画のヒットで有名だ。

 

「今の時代、大国のトップが代わったりして世界中が大きなうねりの中にありますよね。そんなときだからこそ演じる意味がある。観客の心に“あなただったらどうする?”と、鋭く突き刺さる問題を提起できると思います」