■通学鞄に貼っていた徳永英明のステッカーが父に見つかり……
赤面するばかりの東村さんだったが、この父親、徳永英明をきっかけに、別の“事件”も巻き起こしている。
「中学時代、好きな男のコのイニシャルや、BOOWYとかのステッカーを、カバンに貼るのがはやっていたんです」
当然、東村さんは「HIDEAKI TOKUNAGA」と書いたステッカーを貼っていたが、それを見つけた父が大激怒。
「『学問に使うカバンに男の名前なんか貼って、何を考えとるのか!』って……。完全にクラスの男のコの名前か何かだと勘違いしていて、お母さんは必死に『これは歌手だから、歌手だから』と説明するんだけど、まったくわかってくれず、泣きながらステッカーを剥がしました」
そんな父親だったが、のちに東村さんにとって初めての週刊誌連載となる作品『ひまわりっ』(講談社)のネタとなることに。
「私は物語をイチから作るというより、自分の経験をそのまま描くタイプ。ギャグ漫画には、同年代のファンとの共通言語にもなっている、昭和レトロな要素も多いんです。’80年代の生活やカルチャーは、すべての作品に生かされていると思います。’80年代を舞台にした漫画も、描いてみたいですね」