だいたひかる45歳で妊娠 がん治療中、不妊治療の人が輝いて見え…
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■不妊治療のなか、雪崩のように襲い来るがん。そして再発

 

最初の乳がんが発覚したのは16年。夫婦二人で、なかなか結果の出ない不妊治療に試行錯誤していたときだった。

 

’16年1月末、MRIや組織検査の結果を聞く前日、小泉さんはだいたさんに秘密で病院に電話したと話す。

 

「悪い話なら事前に知っておきたかったんです。ショックを受けるであろう妻と同じテンションで聞くのではなく、次の手を打つ準備をしておきたくて。でも、本人以外には『教えられません』と言われてしまいました。そりゃそうですよね(笑)」

 

結果は悪性。全摘も視野に入れるという診断だった。ぼうぜんとするだいたさんの顔を「見られなかった」と小泉さん。

 

「私、がんになってから不妊治療してる人がキラキラして見えて、ああもうあのステージに立てないんだな。って思ったことが本当につらかったんです」

 

再発リスクを減らすため、2人は、右胸全摘手術を決めた。その一方で、不妊治療がやはり気になる。絶対に、あきらめたくない。小泉さんは、がん治療の前にもう一回採卵して受精卵を凍結しようと提案した。

 

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