“3代目スケバン刑事”大西結花が当時抱いていた疑問「折り鶴で人を倒せるの?」
画像を見る 初めてパリに行ったとき

 

■「『スケバン刑事』はツッコミどころ満載でした」

 

だが、こうした経緯もあればこそ大ヒット作『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』(’86~’87年・フジテレビ系)にも出合えたはず。

 

「そうなんですが、このドラマもツッコミどころ満載で(笑)。斉藤由貴さんが演じた“初代”こそタイトルどおり“スケバン”ですが、2代目のナンノちゃん(南野陽子)は“鉄仮面”だし、私たちは“忍者”だったし、どんどん最初の世界観から離れていって。しかも武器は(中村)由真が“リリアン”、私は“折り鶴”ですからね。『これで人、倒せるの?』って話したりしていました」

 

ドラマで演じた風間三姉妹は、歌手としても大ヒットした。

 

「最終回に近づいたころ、スタジオアルタでイベントをしたのですが、新宿の東口が大勢の人の頭で真っ黒になっていたんですね。そんなに人気になっているなんて、それまで気づいていなくて、(浅香)唯と由真と3人で、『これ、わたしたちを見に来てくれたのかな』って驚いたのを覚えています」

 

それほどの人気を得たことで、憧れの王子様と共演する機会にも恵まれた。

 

「田原俊彦さんと初めて仕事をさせていただいたのは『クイズ・ドレミファドン!』(’76~’88年・フジテレビ系)だったと思います。ひな壇のようなところで、私の真後ろにトシちゃんがいて。それで、いつもはテレビを通して聞く声が、後頭部のほうから直接聞こえるんです! 息遣いまで感じるのに、恥ずかしいし、お仕事中だし、振り向けないのがもどかしくて……。まったくクイズには集中できませんでしたが、スターオーラに包まれた貴重な経験でした」

 

憧れの世界に飛び込み、憧れの人と仕事をした’80年代は、大西さんの大きな糧となったのだ。

 

【PROFILE】

大西結花

’68年、大阪生まれ。’84年に女優デビュー後、’85年、映画『台風クラブ』でヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞。同年、歌手としてもデビューを果たす。’86年10月から放送された『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』で主人公・風間三姉妹の長女を演じ、大人気に。現在も女優、歌手として活動中

出典元:

WEB女性自身

【関連画像】

関連カテゴリー: