桜壱バーゲン&沖田×華が明かす漫画家夫婦秘話「『透明なゆりかご』の大ヒットも精神的に追い詰められ」「夫が教えてくれた新しい色」
画像を見る 2人きりの生活が長かったが、愛犬・ピノを飼い始めて、子どもが1人いる感覚に(撮影:加治屋誠)

 

■「私原作で桜壱さんが描いてくれたら、うれしいな」

 

夫婦の一日は、早朝4時半、×華さんと愛犬ピノの散歩に始まる。

 

「人の顔覚えられないし、犬の名前も覚えられないから、人から声をかけられない時間帯を選んでいるんです」(×華さん)

 

桜壱さんは、×華さんが散歩から帰るまでに、家事を済ます。

 

「沖田はなぜか洗濯だけはするんですが、それ以外の家事はダメ。物をのけないで、突き飛ばしながら掃除機かけたりするから、意味がないんですよ」(桜壱さん)

 

朝食が終われば、夕方までお互いの部屋で、それぞれ仕事に向き合う。夕方5時くらいから夕食。外食が多いが、7時には帰宅して、テレビを少し見て早々に床に就く。

 

周囲となじめず孤立してきた×華さんにとって、桜壱さんとの絶妙な距離感を保った、穏やかな日々が心地いい。

 

「20年以上、一緒にいますけど、もう四六時中、同じ空間にいるから濃いですね」(桜壱さん)

 

「でも、基本的に別々。ご飯食べるときだけ一緒。個々の距離感を尊重してくれる生活っていうのが、私にはすごい合っているんだと思う」(×華さん)

 

仕事面でも、お互いリスペクト。いずれは夫婦合作もありえるのか。

 

「いやあ、ジャンルも絵も違うから」(桜壱さん)

 

「でも、私の原作で、桜壱さんがバイオレンスものとか描いてくれたらうれしいな」(×華さん)

 

困った顔の桜壱さんに、×華さんは屈託のない笑みを送った─。

 

(取材・文/小野建史)

 

画像ページ >【写真あり】看護師時代の×華さん(他2枚)

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