日本でもおなじみのパッケージだが…… (写真:ロイター/アフロ)

訴訟大国であるアメリカでは、巨大企業はどこも多かれ少なかれ訴訟を抱えているもの。そのなかでも医薬品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(以下J&J)は、看板商品であるベビーパウダーが病気の原因になったとして、9千件以上の訴えを起こされている。その中の1件で、なんと46.9億ドル(約5200億円)という恐るべき賠償金の支払い命令が下った。The New York Timesほか複数の米メディアが報じている。

 

米国時間12日に結審したのは、米ミズーリ州で、ベビーパウダーの原料タルクに含まれるアスベストが卵巣がんを引き起こしたと主張する22人の女性による裁判。

 

法廷では5週間にも渡り、原告と被告双方の証人が証言を行い、弁護士が舌戦を繰り広げた。何十年も家族でベビーパウダーを使い続けてきたという女性は、J&Jが少なくとも1970年代からタルクにアスベストが含まれていることを知っていたにも関わらず、そのリスクについて警告を怠ったと、同社の非を鳴らした。

 

かたやJ&J側はアスベストの含有を否定し、長年の研究でタルクの安全性は完全に証明されていると主張。

 

果たして陪審員の評決は、原告側の主張を認めるものだった。原告側弁護士は、「更なる苦しみ、危害、そして死を引き起こす前に、市場からタルク製品を全て撤去すべきだ。もし今後も販売し続けるならば、製品に警告のしるしを付けなければならない」とコメント。J&Jはこの決定を大いに不服とし、上告の意志を見せている。

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