■「次代のトップが受ける洗礼」
現在も引き続き物議を醸しているのが、巨額の公費が投じられた秋篠宮邸の改修と、その新しくなった宮邸に佳子さまがお住まいになられていないという問題だ。
「佳子さまがお一人でお住まいになっている旧御仮寓所の改修工事が今秋に始まります。宮内庁や皇嗣職は“ひとり暮らし”とは関係がないと強調していますが、予算について不透明さが残るという指摘もなされており、問題は依然として尾を引き続けています」(前出・皇室担当記者)
3LDKのプリンセスとして愛されたころのように、人々に敬慕される皇嗣妃になるため、紀子さまがなさるべきこととはーー。
「天皇家をお支えする、いち宮家であるという意識を再確認されることではないでしょうか。“将来の天皇家”という意識を一度捨てて、“現在の天皇家のサポーター”という一歩下がったスタンスを徹底されることで、状況が打開できるように思えます」(小田部さん)
いっぽう「これは、次代のトップが受ける洗礼」という意見もある。前出の宮内庁関係者は言う。
「皇室は常に、天皇皇后両陛下を頂点にいただいているため、それに次ぐ立場の方が、まるで洗礼を受けるかのように逆風にさらされてきたのです。昭和天皇崩御後は、美智子さまへのバッシングが起き、“失声症”になられたこともありました。
平成には、“ご公務が少ない”という理由で、雅子さまが執拗に批判され、さらには“皇太子さまは皇位継承を辞退すべき”という“廃太子論”を公然と打ち出す論客すらいました。それと同じことが、秋篠宮家に対して起こっているようにも思えます」
小田部さんは、現在の“逆境”を乗り越えるためのよきお手本は「紀子さまのお近くにいらっしゃるのでは」と話す。
「批判やバッシングを受け止めるのは、心身にたいへんなご負担を強いることとは思います。美智子さまと雅子さまは、国民の象徴・天皇家の一員として、猛烈な批判から目をそらされず、毅然と受け止めてこられた。その姿勢が大事なのだと思います」
批判をも毅然として受け止められ、周囲の人々を幸せにするための笑顔を取り戻すーー。そうしたご姿勢が、紀子さまが“愛される国母”となられる道を開くと信じてやまない。