「さわやかな天気でお迎えできて何よりです。栃木県は高校生の献血率が日本一です」
そんな栃木県の福田富一知事の言葉に、「素晴らしいですね」と、笑顔を見せられた愛子さま。
天皇ご一家は5月2日から7日まで栃木県の御料牧場で静養された。宮内庁関係者によれば、このご静養はご出発の1週間ほど前に急きょ決まったという。
「4月中旬の段階では、“今年は春のご静養はないのではないか”という見方が強かったのです。というのは愛子さまも就職されたばかりで、お休みも“カレンダーどおり”になるだろうという見通しでした。
そうするとGWにご静養を設定せざるをえませんが、天皇皇后両陛下は英国ご訪問などのご準備でお忙しく、またその時期には、両陛下が地方を訪問されないことが“不文律”と目されていたからです。実際、上皇ご夫妻はGW中は静養されていませんでしたし、天皇ご一家も昨年の御料牧場ご滞在は4月上旬でした」
なぜGW中に両陛下は、地方を訪問されないことになっていたのか。
「両陛下が移動される際には、信号も調整されるので、渋滞に拍車をかける懸念もあり、行楽客に影響を及ぼす可能性が高いのです。そのため今回のご静養は、ご出発もご帰京も平日を選び、お車で移動し、駅周辺の混雑を避けるなど、最大限の配慮が払われていました。そうしてまでご静養されたのは、雅子さまが、愛子さまの“働きすぎ”を心配されていたからでしょう」(前出・宮内庁関係者)
宮内庁内でも驚きの声が上がるほど、日本赤十字社(以下、日赤)の勤務に励まれている愛子さま。
4月10日には午前中に明治神宮を参拝され、午後は日赤に出社されていた。また入社したばかりにも関わらず、退勤が20時ごろだった日もあった。
この“モーレツ化”に精神科医の香山リカさんも懸念を示す。
「愛子さまは4月1日以降、日赤でのお仕事以外に、春の園遊会に初めて出席され、武蔵野陵を参拝されたりと、成年皇族としてのお務めもなさっています。
一般的に五月病は、4月に入社し気を張って仕事して、連休で気が緩むとなりやすいものです。愛子さまは今、公務とお仕事をギリギリまで真面目にこなして、完璧を意識されているように感じます。
そうした真面目で几帳面な人が、心身の不調に悩まされやすいのです。雅子さまも同じように真面目なご性格なだけに、愛子さまのことがご心配なのではないでしょうか」
愛子さまご出産後に雅子さまは、育児とご公務に励み、体調を崩されている。そうした経験もあって、ご自身もお忙しいなか、御料牧場でのご静養を決められたのだろう。
“異例のGWご静養”に秘められていた雅子さまのご深慮。来たる母の日には、愛子さまはどのような形で感謝を示されるのだろうか。