■ご成年により皇族費が3倍に
「悠仁さまは、高校生たちとの交流に真摯に臨まれていましたが、ネット上では残念ながら批判の声も少なからず上がっています。
《受験生は今の時期、寝る間も惜しんで勉強しているのでは……》《受験生を公務に連れて行かれるのは、いかがなものでしょうか?》などと、受験生の悠仁さまが、夏休みとはいえ地方にお出かけされていることに違和感を覚えている人も多いようです」(前出・皇室担当記者)
そうした違和感に拍車をかけているのが、西村泰彦宮内庁長官の発言だった。
「7月18日の定例記者会見で、悠仁さまが来春に執り行われる成年式の前に、園遊会に出席される可能性があると言及したのです。
秋の園遊会が開催されるのは例年10月下旬から11月上旬ごろです。18歳・高校生での園遊会ご出席は話題を集めることは間違いないでしょうが、もちろん大学受験にとって重要な時期であり、宮内庁内でも『なぜ園遊会デビューを急がれるのか?』という疑問を呈する職員もいます」(前出・皇室担当記者)
ある宮内庁関係者は、こうした一連の動きの陰には秋篠宮さまと紀子さまの“ご憂慮”が隠されていると指摘する。
「9月6日、悠仁さまが18歳の誕生日をむかえ、成年皇族となられることで、そのご待遇も変わります。その一つが悠仁さまに支給される皇族費の増額なのです」
“皇族費”について、元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう語る。
「皇族費は、ふだんの生活で使われる服や食材、交際費や私的なご旅行などに充てられます。秋篠宮家には国家公務員の運転手や料理人などもいますが、それだけでは足りない場合は、皇族費で私的に雇うことも可能です。
額はそれぞれのご身位で違いますが、ご一家の総額が、宮家の口座に四半期ごとに振り込まれます。皇族費には所得税はかからず、国の会計検査も行われません」
皇室経済法によれば、悠仁さまには“独立の生計を営まない未成年の親王”として年額305万円が支給されてきた。それが成年になられることで、3倍となる。
本誌の取材に対し、宮内庁報道室は次のように回答した。
《令和6年度の悠仁親王殿下の皇族費の年額は660万円です。令和7年度の皇族費の年額は、915万円となる予定です》
令和6年度に関しては未成年の5カ月分は月約25万円、成年となられた後の7カ月分は月約76万円として計上されているという。
静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、
「悠仁さまの皇族費の額については、皇室経済法の規定によるものです。しかし近年の秋篠宮家は、宮邸の改修費用が莫大な額だったうえ、事務棟などとして使われる予定だった旧御仮寓所で佳子さまが一人暮らしをされているなど、国民の経済感覚とはかけ離れた生活についての批判が巻き起こりました。
また国民は納税に関しても、収入や必要経費などの提出が義務づけられていますが、皇族費の明細を明らかにする必要はなく、そういった点に不公平感を覚える人もいるでしょう。悠仁さまの皇族費が増えることを機に、皇族費のあり方や使途についての批判が生まれる可能性もあると思います」
紀子さまにとって、過熱していた改修費や佳子さま独居生活への批判は悪夢のようだっただろう。
「いくらご公務に邁進されていても、“金満体質の宮家”“国民に寄り添っていない”といったバッシングを受けられていたのです。
今秋から来春に向けては、悠仁さまの受験や成年式もあり、紀子さまとしては批判の再燃は絶対に避けたいとお考えです。
“公務もほとんどしていないのに年収900万円なのか”といった声を上げさせないためにも、悠仁さまが地方ご公務や園遊会に参加されることにより、目に見える“実績”を示されたいということなのでしょう」(前出・宮内庁関係者)
受験生として、そして皇族として、悠仁さまの奮闘の日々は続く。