2月6日、「第70回青少年読書感想文全国コンクール」表彰式に出席された秋篠宮ご夫妻 /(C)JMPA 画像を見る

「シベリアとか、向こうの港からはどのぐらい距離が……」

 

「今みたいな冬の時季だと(海上が)荒れているところも多いと思うので、さらに時間がかかったりとか、乗り心地も悪かったりしたんでしょうね」

 

同世代の高校生らの緊張をほぐすかのように、お声がけされた悠仁さま。2月12日、悠仁さまは日帰りで京都府舞鶴市を私的にお一人で訪問し、舞鶴引揚記念館などを視察された。同館で“語り部”を務める大学生や高校生たちの説明を聞いていたのが、冒頭の様子だ。

 

第二次世界大戦の終結後、旧満州や朝鮮半島のほか、アジアの広大な地域から、軍民合わせて約660万人の日本人が帰国しなければならなくなった。舞鶴港にも多くの民間人が帰国したほか、とくに旧ソ連によるシベリア抑留からの引揚者も数多く迎え入れ、その数は約66万人にも上った。

 

記念館は引揚者の苦難に満ちた日々を伝える場所として、ユネスコ世界記憶遺産に登録された570点の関連資料も展示されている。悠仁さまは帰還した人々を出迎えた当事者らとも懇談し、同世代の学生と戦争について深く考えられる機会となったことだろう。

 

しかし、ご訪問の時期について波紋が広がっていたのだ。

 

「悠仁さまは昨年12月に筑波大学の生命環境学群生物学類に、学校推薦型選抜の入試を経て合格し、4月からの進学が決まりました。ただ、悠仁さまが舞鶴市を訪問された12日は、多くの国立大学で前期日程試験の第1段階選抜の合格発表、すなわち“足切り”があった日。この時点で不合格に涙する同世代の受験生たちがいたわけです」(皇室担当記者)

 

SNS上には、

 

《同級生はまだ受験期。ご友人たちを思う気持ちはないの?》
《大切なことだが、このタイミング?》

 

といったご訪問の時期に疑問を呈する投稿が広がっていた。前出の皇室担当記者はこう続ける。

 

「筑波大進学が発表された際、“多くの受験生が懸命な努力をする時期に、ご自身の合否について発表することは控えたい”というお気持ちを悠仁さまが抱かれていたと皇嗣職は発表しています。

 

高校3年生のこの時期は大学受験対応のため授業がないので、この日のご訪問が決まったそうですが、こうした皇嗣職の対応によって、一部の国民に違和感を抱かせてしまったのでしょう」

 

さらには記念館での“語り部”へのお声がけの内容にも、

 

《シベリアにどんな港があって、舞鶴までどのくらいなのか位は事前にお調べなさる方が…》
《引揚船の乗り心地とか、なんだか他人事みたいな聞き方で大丈夫?と思ってしまいました》

 

とお声がけについての“準備不足”を批判する声も上がっていた。

 

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