原爆養護ホーム「舟入むつみ園」を訪問し、被爆者と懇談された紀子さまと佳子さま(写真:共同通信・2025年8月11日) 画像を見る

筑波大学のキャンパス内にある体育館には、バドミントンの練習に励む掛け声が響いていた。

 

筑波大学関係者はこう語る。

 

悠仁さまは4月に筑波大学に入学されて以来、ご通学には非常に積極的でした。休日に開催された新入生歓迎イベントにも、ほぼ皆勤でいらっしゃいましたし、バドミントンサークルに参加されてからは、夜まで練習で汗を流されていたのです。

 

しかし8月上旬からは、大学は夏休み期間に入っています。一部のサークルは活動を続けていますが、悠仁さまは東京でお過ごしのようです。おそらく成年式のご準備に専念されているのでしょう」

 

9月6日の、悠仁さまの19歳のお誕生日当日に行われる成年式まで、あと3週間ほどとなった。

 

皇室で男性皇族の成年式が行われるのは、1985年に20歳だった秋篠宮さま以来、じつに40年ぶりのことだ。

 

元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんが、成年式について解説してくれた。

 

「当日の午前中、秋篠宮邸においてモーニング姿で天皇陛下のお使いから成年用の冠を賜る『冠を賜うの儀』があり、その後、未成年用の装束と冠を着用され皇居・宮殿『春秋の間』で冠を成年用のものに替える『加冠の儀』に臨まれます。そして、成年用の装束に着替えて宮中三殿で拝礼されます。

 

さらに午後には、燕尾服姿で宮殿『松の間』で天皇皇后両陛下にご挨拶する『朝見の儀』、宮殿表御座所で『大勲位菊花大綬章』親授式などがあります」

 

悠仁さまは、8月8日に皇居を訪問され、宮殿でのリハーサルを初めて見学された。古式ゆかしい儀式の準備が進んでいく様子に、あらためて成年皇族としての実感を得られたに違いない。

 

宮内庁関係者は話す。

 

「成年式は6日だけではなく、その後も関連行事は続きます。悠仁さまは8日に三重県の伊勢神宮、奈良県の神武天皇陵、9日に東京都八王子市の武蔵野陵を参拝し、10日に三権の長なども招いたお祝いの昼食会に出席されるのです。

 

一連のスケジュールのなかでも、いちばん神経を使うのが儀式での所作です。直前には、一日使って集中的に習礼(予行演習)することも予定されています。

 

朝見の儀などのお言葉を間違えないように、秋篠宮ご夫妻の前で練習されることにもなるでしょう。また秋篠宮さまは、非常に儀式の所作に厳しい方ですから、習礼にも自ら立ち会って指導されるはずです」

 

現在、“愛子さまを将来の天皇に”という声も高まっており、皇嗣家としては逆風を受けているともいえる。

 

「そういう意味でも、紀子さまは9月6日からの数日間を、秋篠宮家の“正念場”とお考えになっているのだと思います。

 

また、これまで成年式に関しては、アメリカの小室圭さん・子さんは出席するのかという話題ばかりでした。しかし皇室で40年ぶりの儀式を立派に務め上げることができれば、悠仁さまの存在感を増すことにつながると紀子さまは期待されているのでしょう」(前出・宮内庁関係者)

 

そんな大事を控えるさなか、宮内庁内でも注目された、地方ご訪問があった。8月10日から1泊2日で、紀子さまと佳子さまが広島県にお成りになったのだ。

 

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