天皇陛下 欧州歴訪で議会へ異例のご訪問へ!識者が指摘する「大きな意味」
画像を見る 雅子さまにとって歴訪は24年ぶりとなる(写真:JMPA)

 

■米議会を沸かせた英国王のスピーチ

 

当時、宮内庁は、“政治的問題に巻き込まれる可能性がなければ、今後も同様のことはありえる”などとコメントしていた。

 

「しかし上皇陛下は’02年にハンガリーの国会議事堂、’09年に美智子さまとカナダの国会議事堂などを訪れられていますが、訪問国数に比べるとその機会はごく少なく、ブラジル以降はスピーチもされなかったのです。

 

そういう意味では、今回、天皇陛下がオランダとベルギーの議会を連続して訪問されることは、きわめて異例と言えます。

 

特に欧米では、国賓を国民の代表である議員たちが集まっている議会に招くことは、非常に重要な機会とされており、このたびも両国からの要請があったのです」(前出・宮内庁関係者)

 

国賓が議会を訪問する際にはスピーチも求められるケースも多いが、欧州王室に詳しい駒澤大学教授の君塚直隆さんは次のように語る。

 

「私も天皇陛下が演説をなさる機会があるのかを注目しています。オランダそしてベルギーは、現在のEU(欧州連合)の基盤となったEEC(欧州経済共同体)の原加盟国であり、発言力も強いです。今後ますます日本とEU加盟国との関係性が重要になっていくなかで、陛下の演説により、今回のご訪問の意義をより高めることになると思います。

 

4月に英国のチャールズ国王が訪米し、連邦議会で演説しました。ウクライナ支援や、間接的な表現ではありましたが、アメリカのイラン攻撃についても言及し、誰も傷つけないような言い回しで、演説中もスタンディングオベーションがあったほど英米両国の国民に好意的に受け止められたのです。首脳同士の関係性が最悪となっていると報じられるなか、王室にしかできない“ソフト外交”だったと思います」

 

ロシアによるウクライナ侵攻、そしてイラン戦争など世界では紛争が続いている。また移民問題、宗教対立、資源の奪い合い……、人間同士が敵視し合う分断が世界に深刻な影を落としている。日本国内においても経済格差や政治的な立場などを巡る対立が激しさを増し、さらに女性・女系天皇を巡っても国民は分断の危機にある。

 

そんな状況での天皇皇后両陛下による二王国の議会ご訪問の意義について、静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんはこう話す。

 

「皇室は政治に関わらないことが原則となっています。しかし分断が進む世界で、天皇陛下や雅子さまがオランダとベルギーの議会を自ら訪れられることは、国同士の“融和”を象徴するものとして大きな意味があると思います。その国の国民を代表している議会に立たれることは、皇室と王室という“点”の交流ばかりではなく、日本国民と両国の国民との“面”の交流につながることでしょう。

 

天皇陛下がスピーチされるとすれば、オランダとベルギーの両国が、近代日本の発展に深く関わってきたことへの歴史的な言及と感謝を述べられると思います」

 

“世界でも日本でも分断は許さない”、そんなご信念を胸に、天皇陛下は雅子さまと演説のお言葉を練られているに違いない。

 

画像ページ >【写真あり】ご結婚前にデートをされる天皇陛下と雅子さま(他17枚)

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