■親友の名前を冠した病院で子供たちと
「オランダ国民の前で、回復した元気な姿をお見せになること自体が、“オランダ王室への恩返しになるのでは”と、雅子さまもお考えに違いありません。そうした一連の行事のなかでも、特に注目されているのが、中部の都市ユトレヒトにある『プリンセス・マキシマ小児がんセンター』へのご訪問なのです」(前出・宮内庁関係者)
オランダでは、がんは小児期の病気による死亡のいちばん大きな要因とされており、年間約600人が小児がんを発症し、4~5人に1人が亡くなっているという。
欧州王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんは言う。
「プリンセス・マキシマ小児がんセンターは、欧州最大かつ最先端の小児がんの治療・研究施設として知られています。設立計画からマキシマ王妃は関わっており、’18年の開院時の式典にも王妃は出席し、継続して支援を続けているのです」
プリンセス・マキシマ小児がんセンターは、世界の病院や研究機関と緊密に連携しており、センター内には患者の保護者が過ごせる設備も用意されているという。
「雅子さまはかねて、家庭不和、虐待、病気などのために難しい状況に置かれた子供たちについて、『自分に何ができるのかということを考えていきたい』『心を寄せていきたい』と、おっしゃってきました。
そのお言葉どおり、児童養護施設や病院などで、子供を励まし続けてこられたのです。
’02年にニュージーランドの小児病院を訪問したときには、トラクターにひかれて、長い入院生活を続けていた車いすの少年のほおに優しくキスをされたこともありました。
オランダでのプリンセス・マキシマ小児がんセンターご訪問には、マキシマ王妃も同行すると伺っています。小児がんの子供たちとお心を通わせることは、雅子さまにとっても望ましいことであるのは間違いなく、また小児がんセンターの支援を続けてきた親友であるマキシマ王妃を称えることにほかなりません。
そして日本の皇后とオランダ王妃がいっしょに子供たちを励ます姿は、世界中の小児がん患者を勇気づけるメッセージにもなるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
20年分の感謝を胸に秘め、雅子さまは“報恩の旅”に向かわれようとしている。
画像ページ >【写真あり】ベアトリクス前女王の招待で実現した06年の異例のご静養(他19枚)
