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「いくつになってもキレイでいたい」のがオンナ心。とはいえ、肌や髪のお手入れに、日々のメーク……と、“美容費”はけっこうかかるもの。ほかの人がどのくらい使っているのかも気になるところである。そこで今回、全国の45〜54歳のアラフィフ女性100人に、「美容にかけるお金」についてアンケート調査を実施した。

 

「50〜54歳のほうが、美容液や化粧水にかけるお金が少ないのが気になります。よりコスパの高いものが選べるようになっているということなら、いいのですが……」

 

今回のアンケート結果を見ながら語るのは、美容家であるコスメコンシェルジュの小西さやかさん。小西さんは、決して“ムダな抵抗”などではなく、アラフィフ女性のための“キレイへの投資”となるコスメの選び方があると言う。それはいったいどんな選び方なのか? 小西さんが教えてくれた。

 

「スキンケア化粧品の中でもお金をかけるべきは、やはり美容液。でも、1本に含まれる有効成分は限られています。そこで、化粧水、乳液、クリームも同じシリーズでそろえるようにしましょう。それぞれの有効成分が重なることで、もっとも高い効果が発揮されます。“高価な美容液1本”より、同じブランドの“ライン使い”がおすすめです」(小西さん・以下同)

 

お手ごろ価格でそろえられれば、投資額も抑えられる。

 

「医薬部外品に当たる化粧品の場合、有効成分の配合率は決められています。たとえば“ビタミンC誘導体”や“ヒアルロン酸”など、同じ成分が含まれている商品なら、ドラッグストアで扱っているものでも、成分量自体は変わらないのです」

 

有効成分の表示は、全配合成分の枠外にあるのでチェックしやすい。

 

「年を重ねるごとに角質がたまって皮膚が厚くなり、肌が硬くなっていきます。そうすると、どんなにいいスキンケア化粧品を使っても浸透しにくくなる。でも、シートマスクなどを使えば、肌はふやけて柔らかくなります。その後でスキンケアを行うと、より効果も高まるのです。だから、シートマスクやパックは値段の張るものを“スペシャルケア”として使うより、手ごろなものをたくさん買って、“デイリーケア”に取り入れるのがおすすめ。毎日使うと、化粧ノリが違ってきますよ!」

 

アラフィフ世代を通して、美容にかけるお金が「若いころより減った」人が過半数を占めた今回のアンケート結果。しかし、どんなに面倒だとしても「ファンデーション、口紅、アイブロウ(眉)は必須!」と小西さんは強調する。

 

今年は、潤いを感じさせる“ツヤ肌”が流行していることもあり、使いやすいファンデーションがたくさん登場しているのだそう。

 

「クリームファンデーションを固めたような『練りタイプ』が新製品として多数発売されています。これはパウダーファンデーションと同じように、パフでつけることができるもの。パウダーファンデーションより乾燥した年齢肌に密着しやすく、程よいツヤが出せます。クリームタイプが苦手という人でも、『練りタイプ』ならテクニックも要らず、使いやすいはずです。また、スポンジに液状のベースが染み込んでいる『クッションタイプ』も人気。適量をのせられるので、年齢を重ねた肌におすすめですよ」

 

口紅も手軽に使えるものがあるという。

 

「発色が鮮やかで落ちにくい『ティントタイプ』の口紅は、染料で唇を染めるものなので、塗り直す必要がほとんどありません。お化粧直しが面倒という人でも、リップクリームを塗る感覚で使えます」

 

ドラッグストアなどでは、1,000円以下で買える「ティントタイプ」の口紅も。久しぶりに新しい色を差せば、顔色がパッと明るくなって、気分も上がるはず。

 

「眉も重要なパーツ。しっかり描くと、顔を引き締めてくれます」

 

今年は、地眉を生かした、太くてナチュラルな“アーチ眉”が流行しているが、ペンシル型のアイブロウには芯の硬いものが多く、描くときに皮膚が引っ張られてしまい、主張が強い眉になりがち。

 

「さまざまなブランドから発売されている『チップオンパウダー(パウダー内蔵型)』のアイブロウがおすすめです。柔らかいチップの中にパウダーが入っているので、整えるようになぞるだけで、ふんわりとした眉になります」

 

新しい化粧品へは、肌が乾燥する冬までには切り替えたい。あきらめかけていた“キレイへの投資”、始めるなら今がチャンスだ!

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