40歳を過ぎると「疲れやすい」「髪が……」とカラダの「あれ?」が増えてくるもの。とはいえ、「年齢のせいね」とやりすごしても、よいものなのかもちょっと心配。そこで、クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長 浜中聡子先生にお話を伺いました!
40歳以降は「とりあえず 受診」する習慣を!
「疲れやすい。寝ても疲れが取れない。睡眠不足。シミ、しわ、タルミが気になる。髪が細くなった。体重が増えた……。これらは、40歳以降の世代の女性が体感するカラダの変化や不調の代表的な訴えです。肩凝りや頭痛、冷え性が以前よりもツラくなった、という方も少なくありません」と話すのは、クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長の浜中聡子先生。
これらのカラダの変化や不調は、やはり年齢的なものなのですか?
「40歳を過ぎたころから、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減少し始めます。そして、さまざまな変化や不調は女性ホルモンが減ることによって、起こるものでもあります。なので、『年齢的なもの』であるのは事実です」
とはいえ、「変化や不調を感じたら、とにかく一度、医療機関を受診してください」と浜中先生。
「受診してほしい理由は2つあります。1つ目は、変化や不調が必ずしも年齢的な理由だけで生じているとは限らない、ということ。『年のせいね』と思っていたら、重大な病気が隠れていることも考えられるのです。その可能性を否定するためにも、気になる症状の診療科や、健康診断を受けてくださいね」
「忙しくて時間がない」と後回しにしがちですが、これからはすぐに病院に行きます!
「ぜひ、そうしてください。2つ目の理由は、年齢による変化や不調であっても、医療で症状を改善することが可能だからです」
女性の薄毛の悩みも 医療で改善できる!
女性の薄毛や抜け毛の悩みも、医療で改善できるのですか?
「改善できます。当クリニックの女性の発毛治療の場合、8割の患者さんが改善しているんですよ」
でも、自分が受診したほうがよいのかの判断が難しいです……。
「受診の目安は『若いころの自分との比較』での判断で大丈夫ですよ。『あれ?』と感じるならば、一度、女性の薄毛治療のクリニックで相談されるとよいですね」
浜中先生に教えてもらった受診の目安は下のチェックリストのとおり。
「薄毛や抜け毛は、個人差はあるものの、女性ホルモンの減少が関係している以上、年齢を重ねると誰しも出てきます。年を追うごとに進んでいくわけですから、悩みも続いてしまう。なので、早めの相談をおすすめしています」
浜中先生のクリニックで発毛治療を受けている患者さんは、8割が40代から上の世代の方なのだそう。
「女性ホルモンの減少による血行不良や眠りの浅さも、薄毛と無関係ではありません。さらに、既往症や持病の影響で薄毛が起こることもあるのですね。その場合も、お薬の飲み合わせを検討して、既往症や持病の症状を見ながら発毛治療を始められます」
カウンセリングや初診で 客観的に状態を診断
発毛治療を検討するために、クリニックに行くことには「客観的な診断を受けられる」というメリットもあるのだそう。
「前述したように、年齢によるカラダの変化は、過去の自分との比較でしか判断できないのですね。そして、若いころとのギャップが大きいと、変化によって受けるショックも大きいんです。そのため、客観的に見れば、深刻な薄毛ではなくても『若いころはもっと、髪が太くて多かったのに』と、ご本人は悩んでいることも少なくないんです。不要な悩みでクヨクヨするのは、もったいないですよね。なので、当院では初診の前に無料カウンセリングを行っています」
カウンセリングで受診の必要があるか、相談することができるのは安心感があります! 初診ではどのような診察を受けるのですか?
「問診では、これまでの髪の状況の推移や、ご自身が実感されていること。たとえば、『シャンプーのときの抜け毛が増えた』といったことをお聞きします。現在の体調や月経周期・閉経時期、既往症、持病なども伺います。また、マイクロスコープで頭皮の状態を診察して、その方に合った発毛治療の選択肢をお話しします」
治療の内容や期間、費用の目安などは下のとおり。治療で改善が見られたら、受診も終了となるのでしょうか?
「最初は積極療法を行いますが、改善したら終了にするのか。それとも、維持療法を続けていくのかは患者さんに選んでいただいています。多くの患者さんが、ご自身の負担のないペースで維持療法のための通院を続けていらっしゃいますね」
やはり維持し続けたいと考える方が多いのですね!
「はい。みなさん、改善されると、おしゃれになったり、表情が明るくなったりしてイキイキされるんですよ」
実際の治療の経過は以下の通り
浜中先生のクリニックでは無料カウンセリングを経て、
おしゃれ、といえば治療中や治療後はパーマやカラーリングをしても大丈夫なのですか?
「もちろん、大丈夫です。それよりも、髪の状態は良質な睡眠をとることや栄養素のバランスのよい食事を心がけることが、大きく影響するのですね。なので、パーマやカラーリングを我慢する必要はないですが、髪にいい生活は続けてくださいね、とお伝えしています」
クヨクヨしたり、悩んだりというのも髪によくないですよね?
「ストレスは髪だけでなく、健康に悪いですよね。たとえば、老眼なのに『老けて見えるから』と眼鏡をかけずにいると、見えづらくてストレスなうえに、眼精疲労が起きます。頭痛や肩凝りが悪化する原因にもなりかねません。加齢による変化にあらがうと、いいことがないんです。薄毛をはじめ、年齢を重ねたら起こる現象は、能動的に対策を取っていったほうが、結果的にプラスになります。なので、変化や不調を感じていたり、悩んでいたりするのであれば、気軽に受診してくださいね」
【今回、話を伺ったのは】
浜中聡子先生
クレアージュ東京 エイジングケアクリニック院長で医学博士。国際アンチエイジング医学会(WOSAAM)専門医。加齢による身体機能の低下や生活習慣病の予防、髪や肌の悩みの治療・指導に従事。女性の発毛治療外来にて診察を行っている。