2月25日に女性自身から刊行されたムック「女性自身 介護スペシャル『老親と10年後のあなたの要介護度をゼロにするぴんぴん習慣100』」(光文社)。瀬戸内寂聴さんのお言葉集、美輪明宏さん、柴田理恵さんのインタビューなどの企画が目白押し。さらに、温泉、バスツアー、長寿のインテリアなど、使える実用企画も充実しています。
また、6章に渡って展開される納得の健康習慣も読みごたえ十分のボリュームです。その健康習慣の中から厳選した“マル秘ワザ”を紹介。ぜひ、日々の生活の中で実践して、その効果を実体験してはいかがでしょう?
■内臓を温める「ヒハツ味噌汁」
冷えの改善に重要なのは内臓を温めること。そのために最適な食品はずばりヒハツ。
ヒハツは紀元前から薬や香辛料として流通していたコショウ科のスパイス。金沢大学で行われた実験により、体温を上げることが科学的に立証された食材。ロングペッパーや島こしょうという別名があり、こしょうのような辛味とシナモンのような香りを併せ持つ。
しょうがや唐辛子も体を温めることで有名だが、ヒハツは調理不要で手軽に使え、刺激が少ないのでおなかが弱い人でも取り入れやすい。
さまざまな料理と合わせやすいヒハツだが、ここでオススメしたいのが「ヒハツ味噌汁」だ。ヒハツの摂取目安は1日あたり1グラム、小さじ2分の1程度。まずは味噌汁に1〜2振りして味わって。それだけで軽く汗ばむほどに体が温まってくるはず。
冷え対策で大切なのは継続することなので、面倒なら具材やだしなしでも大丈夫。具材を加えるなら根菜類がオススメだ。朝に飲むなら体や脳にエンジンをかける赤味噌、夜に飲むなら心身をリラックスさせる白味噌を。しっかりと内臓を温めて、病気知らずの体を作り上げよう。
■高血圧予防に「ヨーグルト梅干し」
梅1個にレモン約3個分が含まれるというクエン酸には、血圧を上昇させるホルモンの働きを抑制したり、血液をサラサラにしたりするなど生活習慣病を予防するパワーが。
さらに、梅に含まれる梅リグナンの一種「シリンガレシノール」という抗酸化成分には、胃炎や胃潰瘍の原因となるヘリコバクターピロリ菌の活動を抑える作用がある。胃がん発症のリスクを高めるピロリ菌の運動を阻害する成分をもつのは、食品では梅だけだ。
梅干しを週に1〜2個食べる人は、食べない人の1.2倍骨密度が高いという研究結果も。その効果をさらに高める組み合わせが、「梅干し×ヨーグルト×はちみつ」だ。骨をつくるカルシウムを多く含むヨーグルトは、クエン酸と一緒に摂取すると吸収率が高まり、はちみつのコリンには血管を拡張させて血圧を下げる効果がある。
【ヨーグルト梅干しのつくり方】
〈材料〉
ヨーグルト…80ml
梅干し…1個
はちみつ…小さじ1
(1)ヨーグルト(無糖)に、好みのタイプの梅干し1個と小さじ1のはちみつをかける。
(2)梅干しをよくつぶし、全体に混ぜる。食べるタイミングは夜のほうが効果的。
【ヨーグルト梅干しドレッシングのつくり方】
(1)梅干し2個は種を除いて包丁でよくたたく。
(2)ヨーグルト(無糖)100gに(1)とはちみつ小さじ1〜2、酢大さじ2をよく混ぜ合わせれば完成。
骨密度アップ、高血圧予防にこの「ヨーグルト梅干し」は最強食材なのだ。
「女性自身」2020年3月10日号 掲載