■偏った食事でタンパク質が不足すると薄毛に影響
薄毛対策には、食事や睡眠などの生活習慣を見直すことが欠かせないという。
「三食きちんと食べるのはもちろんですが、高タンパク・低脂肪の食事を取りましょう。髪の毛を作るのは肉や魚、卵、大豆製品といったタンパク質で、血流をよくするためにも必要な栄養素。不足すると薄毛に影響します。同時に、野菜や果物でビタミン、ミネラルを補い、髪の育成に必要な栄養素も補給しましょう」
ダイエット中で「野菜しか食べない」といった偏った食事をする人は、タンパク質が不足しがちになるので要注意。
また睡眠不足も髪に大敵という。髪の成長にかかわる成長ホルモンの分泌は、夜10時から深夜2時の間活発になる。深い睡眠を取るために、夜11時には寝床に入りたい。
さらに、冷え性の人は血流を促すためにも1日20分、週3回程度はウオーキングなどの有酸素運動をしよう。
「有酸素運動で、心臓から血液を送り出す動きが活性化されて末端まで血液が行き届き、頭皮の環境を整えます。また、寝る前に湯船にゆっくりつかって体を温めるのも効果があります」
そして、毎日の髪のお手入れにも気をつけたい。たとえば、長時間ポニーテールなどの結び髪をしたり、いつも同じ位置でピンなどでまとめている人は、その部分が薄くなる。
「頭皮を強く引っ張るまとめ方をすると、血流が悪くなるので脱毛しやすくなります。頻繁に留める位置を変えましょう。また、髪にいいからとノンシリコンのシャンプーやトリートメントを使う人も多いのですが、普通のタイプでもかまいません。そのかわり、しっかりと洗い流さないと地肌にダメージを与えてしまいます。乾かすときは毛先よりも地肌を乾かすように」
白髪染めやパーマは頭皮にダメージを与える可能性があるので、治療中は控えたほうがいいという。