■食べすぎるとNGの健康食材
【納豆】食べすぎNGの原因:プリン体、大豆イソフラボン
プリン体を取りすぎると尿酸値が上がり、高尿酸血症や痛風になる恐れが。また、大豆イソフラボンは長期の過剰摂取でエストロゲン(女性ホルモン)が低下、月経周期異常など生理不順になることも。
【キムチ】食べすぎNGの原因:塩分
塩分の取りすぎは、むくみや高血圧、動脈硬化や腎臓病などにつながることも。
「発酵食品の代表格、脂肪燃焼効果や血行促進効果などがあるキムチは、食べすぎると塩分の過剰摂取になります。食塩の1日の目標摂取量は男性7.5グラム未満、女性6.5グラム未満ですが、キムチは100グラムで約3グラムも含有します。少量を取り分け、あとは冷蔵庫に」(竹並さん・以下同)
【鶏レバー】食べすぎNGの原因:プリン体
鉄分が多いレバーだが、「プリン体が多い」食品でもあるため、血中の尿酸値を上げ、高尿酸血症、痛風につながることも。
「高尿酸血症の治療ガイドラインでは、プリン体は1日400ミリグラムを超えない範囲とされていますが、鶏レバーは80グラムで250ミリグラムも。加えてアルコールも尿酸値を高めるので、レバー焼き+お酒のセットは痛風予備群には要注意です」
【亜麻仁油】食べすぎNGの原因:α-リノレン酸
オメガ3脂肪酸が豊富といわれる亜麻仁油だが、卵子機能の低下の可能性があるという報告あり。
「オメガ3には『α-リノレン酸』『DHA』『EPA』がありますが、このうち健康効果が高いのはDHAとEPAです。α-リノレン酸は過剰摂取による卵子機能の低下などが報告されています」
【アガベーシロップ】食べすぎNGの原因:果糖
「人気のアガベーシロップですが、やみくもに使うと果糖の取りすぎに。過剰摂取すると脂肪肝になりやすく、高中性脂肪血症にも」
さらに過剰な果糖は、「糖化を引き起こしやすく、AGEsという老化物質を生成。大量に発生すると動脈硬化や、しわ、たるみの原因になります」と竹並さん。
【乾燥プルーン】食べすぎNGの原因:果糖
果糖は肝臓で脂肪に変換されやすく、脂肪肝や高中性脂肪血症の原因に。
「人気のドライフルーツ。たとえば、鉄分豊富な乾燥プルーンですが、レバーに比べれば鉄分含有量は少なく、そして、食べすぎると血糖値が上がりやすくなります」
【市販の青汁】食べすぎNGの原因:人工甘味料
甘味への依存度が増し、糖類を過剰摂取するリスクが高まる。
「おいしく飲むため人工甘味料を使っているものもあります。取りすぎると甘味への依存度が増して、糖類を過剰摂取するリスクが。野菜を取りたいならそのものを」
【アボカド】食べすぎNGの原因:脂質
栄養豊富なアボカドだが、高カロリーで肥満の原因に。
「脂質が多く高カロリー。食べすぎると下痢や肌荒れを起こすことも」
【切り干し大根】食べすぎNGの原因:不溶性食物繊維
食物繊維の凝縮により、食べすぎるとガスがたまったり、便秘の悪化を招く。
「切り干し大根は不溶性の食物繊維が凝縮した状態で、食べすぎれば便秘になることがあります」
【本マグロ】食べすぎNGの原因:水銀
タンパク質も、EPA、DHAも豊富という“理想的な食材”が魚だが、妊娠中に過剰に摂取すると胎児に影響があると指摘されている。
「本マグロ、メカジキなどは水銀量が多いとされています。妊娠中の女性は、胎児に影響が出ると指摘されているので、気になる方は注意が必要です」
今回紹介した“食べすぎNG”食品は、適量なら健康によい食品であることは間違いない。
「栄養学では近年『多様性』が注目されています。さまざまな食品をバランスよく適量食べることが大事になってくるでしょう」
まずは今回の10品目の“メリット・デメリット”の把握から!