1切れ食べるだけで1食に必要なタンパク質の約2倍…週2回の「ブリ」で認知症予防!
画像を見る 刺身の青魚臭には青じそを合わせると効果的(写真:アフロイメージマート)

 

■食べ合わせで認知症予防効果がさらにアップ

 

おいしいとはいえ、毎回“ブリの照り焼き”は飽きる、という人のために、伊達さんはブリと野菜などをアレンジしたレシピを勧めている。

 

「青魚特有の臭みが苦手という人は、鍋料理などでお肉の代わりにブリと野菜を一緒に煮込んだり、香りの強い野菜をトッピングするだけで食べやすくなります」(伊達さん・以下同)

 

伊達さんに教えてもらった食べ方は次の組み合わせ。

 

【食べ方1】定番の+大根は消化促進で相性よし

 

ブリと大根を煮込む定番の「ブリ大根」は、脂とタンパク質が豊富なブリの消化を大根の酵素が助けるので相性バツグン!

 

「ブリが煮崩れしてしまう、大根に味が染みないなど、調理が難しいといった話も聞きます。大根は下ゆでして、ブリの身はサッと煮るなど工夫しましょう」

 

皮にはコラーゲンが、血合いには鉄分などの栄養素がたっぷり含まれているので捨てないように。

 

【食べ方2】刺身に+青ねぎで動脈硬化予防

 

最も調理が簡単なのは、生の刺身に青ねぎをかけて食べること。青ねぎの辛味成分の硫化アリルがブリの臭みを消してくれる。

 

「私はお刺身を買ってきて、しゃぶしゃぶにして食べます。ポン酢などのつけダレには、おろしにんにくや刻んだ青ねぎ、にらなどをトッピングします。青ねぎと組み合わせると血液がサラサラになり、動脈硬化などの予防にも役立つといわれています」

 

【食べ方3】青魚特有の臭い消しには+青じそが優秀

 

ブリの臭みを抑えるためには、青じそなどの香りの強い野菜も効果的という。

 

「青じそはβカロテン、ビタミンKが豊富なので、ブリに含まれるビタミン類との相乗効果で抗酸化作用がアップします。これからの季節はお鍋がいいですね。ブリ鍋など、お肉の代わりにブリを入れてみてください」

 

【食べ方4】煮込みに+パクチーでアンチエイジング効果

 

鍋で煮込むときのトッピングに、香りの強い野菜を使うのなら、「パクチーもおすすめ」という。

 

「パクチーの香りがブリの臭みを消してくれます。また、パクチーにも、βカロテン、ビタミンCが豊富なので、アンチエイジング効果があります」

 

茎の部分にも栄養が含まれているので、細かく刻んで食べよう。

 

【食べ方5】鍋をするなら+トマトで美肌効果もアップ

 

鍋料理は素材ひとつで、ブリを変幻自在においしくできる。そのひとつがトマト。価格が高くなってきているのでトマト缶でもいい。

 

「ブリ鍋をするならトマトも具材に足してみましょう。臭みが消えるのと、トマトのリコピンにはお肌の大敵である活性酸素の働きを抑える作用があります。夏の紫外線による肌のダメージを回復させるなど美肌効果も期待できます」

 

【食べ方6】カレーにブリ投入で血糖値改善&美肌効果

 

もちろんカレーに肉の代わりにブリを入れてもいい。

 

「ウコンに含まれるポリフェノールのクルクミンが胃腸や肝臓のサポートをして疲れや肌のくすみを改善する美肌効果もあります。ここでもブリを煮込みすぎると煮崩れすることがあるので、最後にサッと煮るようにするとうまく仕上がります」

 

【食べ方7】ブリミンチ餃子は+キャベツとにらで血液サラサラに

 

ブリをミンチにして「つみれ」にしてから冷凍すれば1週間程度は保存ができる。

 

「ブリをミンチにして刻んだキャベツとにらで餃子のあんにすると、キャベツの消化酵素とにらのアリシンで、血液をサラサラにする効果があります。お弁当のおかずにもなるのでとても便利ですよ」

 

ブリのアレンジレシピで、脳と体の健康をキープしよう。

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