専門医に聞いた“花粉症を楽にする”小技6 「鼻づまり感じたら鼻歌」「薬指の先を揉む」
画像を見る にっくき花粉!(写真:puppy/PIXTA)

 

■鼻がむずむずしたらごま油点鼻

 

インドやスリランカに伝わる伝統医療・アーユルヴェーダでは、ナスヤというオイル点鼻が有名だという。

 

「焙煎する前の、透明に近く匂いも気にならない太白ごま油、馬油などを鼻腔内に数滴滴下、もしくは綿棒にオイルを含ませて鼻腔の入口に塗布することで、粘膜の状態を改善したり、オイルが異物をキャッチして、粘膜への抗原侵入を防げます。

 

また花粉が破裂すると、粒子の小さなアレルゲン物質が飛び散り症状を悪化させたり、肺のほうまで入り込んでいって咳を引き起こしますが、オイル点鼻はこうした“花粉爆発”を防止するのに有効だと思っています」

 

■帰宅後、すぐに入浴鼻タオル

 

家の中に花粉を持ち込まないためにも、帰宅後はすぐに入浴したいところ。

 

「湯船につかって、お湯で温めたタオルを、しばらく鼻にのせておく鼻タオルがおすすめです。お風呂の湯気が乾燥した鼻や喉に潤いを与え、鼻タオルが鼻の血流を促して炎症を抑えてくれます。

 

鼻の粘膜を覆う粘液には、ウイルスや花粉などの異物に対峙してくれる免疫細胞が存在しています。この免疫細胞にしっかり働いてもらうためにも、鼻の状態をベストに保つことが重要なのです」

 

■症状がつらくなったら鼻ツボ、薬指ツボ

 

「鼻水や鼻づまりの改善効果があるといわれているツボが、左右の小鼻の膨らみの根元にある『迎香』と小鼻の上部にある『鼻通』です。

 

花粉症はリラックスした副交感神経が優位なときに症状が強く、交感神経が優位なときに弱まります。薬指の爪をもむと交感神経が優位になるので、症状がつらいときは薬指の先を摘んでみましょう」

 

次ページ >日々の食生活にサケやきのこなどを

【関連画像】

関連カテゴリー: